日本国内マリオットホテル:客室アップグレードの期待値が高いトップ9【スイートルーム含める】

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マリオットボンヴォイの上級会員(プラチナエリート以上)になると、ホテルチェックイン時に空室状況に応じて客室のアップグレード特典があります。しかし、アップグレードされるかどうかはホテルによって差があり、特にスイートルームやクラブフロアなど上位カテゴリ客室の数が多いホテルほどチャンスが高まります。

加えて、ホテルの稼働率(空室状況)も重要な要素で、都市部のビジネスホテルより地方リゾートホテルの方が空室が出やすく狙い目です。そこで、日本国内のマリオット系列ホテルの中から、客室アップグレードの期待値が高いホテルをランキング形式で10軒紹介します。それぞれのホテルの概要、上位客室数や特徴、そしてアップグレード成功のポイントについて解説します。

1. イラフ SUI ラグジュアリーコレクションホテル 沖縄宮古(沖縄・宮古島伊良部島)

Image:Marriott

概要:ラグジュアリーコレクションブランドのリゾートホテルで、所在地は沖縄県宮古島市(伊良部島)です。全客室数は約58室と小規模ながら、そのうちスイートルームが19室と約32%を占め、日本国内マリオット系ホテルでスイート比率が最も高いホテルです。全室オーシャンビューの開放的な造りで、一部客室にはプライベートプールや温泉露天風呂も備わっています。クラブラウンジはありませんが、サンセット時のシャンパンサービス「シャンパンディライト」など独自の特典があります。

アップグレード期待値が高い理由:スイート比率32%という突出した数字が最大の魅力です。客室数自体が少ないため稼働率次第ではありますが、空室さえあればスイートへのアップグレード可能性は日本一と言えます。実際、当ホテルは2019年時点で日本国内43軒のマリオット系ホテル中「最もスイートにアップグレードされやすい」と評価されていました。特に宮古島という立地上、繁忙期以外は宿泊客も限定的で、空室が出やすい傾向にあります。

アップグレード攻略のヒント:ポイントはオフシーズンを狙うことです。沖縄リゾートは夏が繁忙期ですが、「ベストシーズンを外せば稼働率も低く、…スイートルームへのアップグレードは期待できます」。冬〜春先の海に入れない時期は料金も安く空いているので狙い目です。また、宿泊前にSuite Night Award(スイートナイトアワード)を申請できる場合はぜひ活用しましょう。実際、当ホテルでは上級会員特典のアップグレード保証(ナイトリーアップグレードアワード)を使い、5連泊をジュニアスイートに引き上げたケースも報告されています。オフピークの長期滞在+アワード申請で、憧れのスイート宿泊がぐっと近づくでしょう。

2. ウェスティンホテル大阪(大阪府大阪市)

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概要:マリオット系列のウェスティンブランドに属し、大阪・梅田エリアにあるラグジュアリーホテルです。総客室数は約304室、そのうちスイートルームが46室と非常に多く、客室全体の約15%を占めます。スイート総数46室は日本のマリオットホテル中最多で、プレジデンシャルスイート(最上級140㎡)を含め複数タイプのスイートを揃えています。また24~29階はエグゼクティブフロアとなっており、クラブラウンジの利用権が付く客室カテゴリも存在します(プラチナ以上は無料アクセス可)。全室41㎡以上の広さで、市街地を一望できる眺望の良さも魅力です。

アップグレード期待値が高い理由:スイートルーム46室という豊富な在庫が最大の強みです。スイート比率も15%超と高水準で、条件が整えばプラチナ会員以上はコーナースイートなど上位客室へのアップグレードが期待できます。実際、ウェスティン大阪ではエリート会員特典として「最大コーナースイートまでのアップグレード」を提供しているとの口コミもあります。一方で大阪市は全国でも有数の高稼働率エリア(平均稼働率82.4%)で、宿泊需要の高い時期には空室そのものが少なくなる点には注意が必要です。とはいえ、大阪市内のホテルでこれだけのスイート在庫を持つのは稀であり、空室が出ればアップグレードに回る可能性が十分にあります。

アップグレード攻略のヒント:ポイントは宿泊時期の工夫です。大阪はビジネス需要が平日に集中するため、週末(土日)の方が比較的空室が出やすい傾向があります。特に連休でもない土曜チェックインはねらい目です。また、GWや紅葉シーズンなど観光ピークを避けるのも有効でしょう。スイートナイトアワード(SNA)の活用も強くおすすめします。スイート数が多い当ホテルでは、事前にSNA申請しておけば高確率でコーナースイート等が事前確約される可能性があります(実際に「アップグレードアワードでエグゼクティブスイート確定」といった報告例もあります)。さらに、チェックイン時にはエリート専用デスクでアップグレード希望を丁寧に伝えることも忘れずに。フロントとのコミュニケーション次第で、空き状況に応じたベストなお部屋を用意してもらえるでしょう。

3. W大阪(大阪府大阪市)

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概要:2021年開業のラグジュアリーライフスタイルホテル「W」ブランドで、日本初のWホテルです。大阪・心斎橋エリアに位置し、ポップで独創的なデザインが話題を呼んでいます。客室数は337室、そのうちスイートルームが50室あり、スイート比率は約14.8%と非常に高めです。スイートの内訳は、最上級の「エクストリームWOWスイート(ペントハウス)」(1室)を筆頭に「WOWスイート」(2室)、「マーベラススイート」や「ファンタスティックスイート」など合計5カテゴリー50室にも上ります。W大阪には専用クラブラウンジはありませんが、宿泊者は24時間利用可能なフィットネス「FIT」や屋外プール「WET Deck」、特色あるレストラン&バー(計5施設)を楽しめます。

アップグレード期待値が高い理由:W大阪はスイート総数50室と、都市型ホテルとしては異例の規模を誇ります。そのため上級会員へのスイート空室提供余地が大きく、プラチナエリート以上なら高確率でスイートへのアップグレードが期待できるでしょう。実際、W大阪のスイートルーム数の多さは宿泊記ブロガーからも注目されており「他のホテルに比べて比較的多いのが特徴」と言われています。とりわけ角部屋に配置された80㎡超えの「マーベラススイート」などは上級会員へのアップグレード実績もあります。唯一懸念があるとすれば、人気ブランドゆえに稼働が高めな点です。大阪中心部の新ランドマーク的存在であり、開業直後から国内外の旅行客で賑わっているため、繁忙期はスイート含め満室になる日もあります。それでも、全客室の約15%がスイートという数字は魅力的で、空室が出ればアップグレードチャンスに恵まれるでしょう。

アップグレード攻略のヒント:宿泊日と期間の戦略がポイントです。週末よりも平日の滞在の方がビジネス利用が減るため狙い目ですが、W大阪は観光客にも人気のため平日でも予約で埋まることがあります。比較的落ち着くのはお正月明け~2月の冬季や、真夏の酷暑期(お盆除く)です。そうしたオフピークに2連泊以上のプランで予約すると、ホテル側も余裕をもって上位客室にアサインしやすくなります。また、事前にSNAを申し込むのも効果的です。W大阪は予約サイト上でスイートを直接販売しているため空室状況が把握しやすく、SNA申請に対する承認/却下も比較的早めに判明します。ダメ元でも申請してみる価値はあります。最後に、チェックイン当日はしっかり「可能ならスイート希望」とリクエストしましょう。Wのスタッフはフレンドリーな対応で知られるので、笑顔で相談すれば良い結果が得られるかもしれません。

4. HOTEL THE MITSUI KYOTO, ラグジュアリーコレクション(京都府京都市)

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概要:2020年開業のラグジュアリーコレクションホテルで、京都・二条城の隣に位置する「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテルザ三井京都)」です。格式ある三井家旧邸宅跡地に建ち、数寄屋造りを現代風にアレンジした和のラグジュアリー空間が広がります。客室数は161室で、そのうちスイートルームが22室(約13.7%)を占めています。22室のスイートには、日本庭園を望む「ニジョウスイート」や、天然温泉の露天風呂付き「温泉スイート」など多彩なタイプが含まれています。また館内に専用クラブラウンジはありませんが、宿泊者は敷地内から湧き出る天然温泉の大浴場やプライベートスパを利用可能です。レストラン3店舗も併設し、京都の旬食材を活かした美食を堪能できます。

アップグレード期待値が高い理由:スイート22室という充実した上位客室構成が魅力で、スイート比率13%以上は京都の高級ホテルでもトップクラスです。全体客室数が比較的少ない分、状況によってはプラチナ以上なら半数近い確率でスイートに通される可能性もあります(筆者の体感としても、平日に宿泊した際ジュニアスイートへアップグレードされたとの報告があります)。また京都市のホテル稼働率自体が東京・大阪に比べ低め(平均約64.9%)で、特にラグジュアリークラスは価格帯も高いため空室が出やすい傾向にあります。以上の要因から、当ホテルではスイート確保のハードルが比較的低いと評価できます。

アップグレード攻略のヒント:京都の観光ピークを避けることが何より重要です。桜シーズン(3月下旬〜4月)や紅葉シーズン(11月)は国内外から旅行者が集中し、ラグジュアリーホテルも満室が続きます。逆に、初夏(5~6月)や冬の閑散期(1月中旬~2月)は狙い目です。予約時は「ビュー指定なし」の一番安いカテゴリにしておき、チェックイン時に「空いていれば温泉スイート等にアップグレード希望」と伝えてみましょう。温泉付き客室は全161室中わずか数室なので難易度はありますが、空いていれば配慮してもらえる可能性があります。また連泊する場合、途中で部屋移動の手間を避けるために初日から良い部屋に入れてもらえるケースもあります。さらに、他の上級会員が少ない日を選ぶ工夫も有効です。例えば週末よりも月曜チェックインなど平日スタートにすると、競合が減りアップグレード枠が回ってきやすくなります。ぜひ工夫を凝らして、京都有数のラグジュアリーホテルでの極上ステイを体験してください。

5. ザ・リッツ・カールトン福岡(福岡県福岡市)

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概要:2023年6月に開業した九州初のリッツ・カールトンホテルで、福岡市中心部・天神に位置します。地上25階建てビル「福岡大名ガーデンシティ」の上層9フロアを占め、博多湾や市街地を望む眺望が魅力です。客室数は全147室うちスイートルームが20室あり(全て角部屋)、5タイプのスイートがラインナップされています。平均客室面積は50㎡超と広く、スタンダードでもゆとりある空間です。クラブラウンジ(ザ・リッツ・カールトン・クラブ)も設置されており、クラブフロア以上やスイート宿泊者は専用ラウンジでのチェックインやフードプレゼンテーションを楽しめます。

アップグレード期待値が高い理由:リッツ・カールトン福岡はスイート比率約13.6%(20/147室)と高く、新規開業ということも相まって上級会員へのアップグレード余地が大きいです。20室のスイートはすべて50㎡以上・角部屋という贅沢な造りで、上位カテゴリへの変更でも満足度が高いでしょう。福岡は東京・大阪に次ぐ大都市ですが、ビジネス需要は平日に集中し週末は観光客主体になります。他のリッツ・カールトン(東京・大阪・京都)と比べると上級会員数もまだ少なく、競争率がそれほど高くない点もメリットです。実際、開業初年度にはプラチナエリートがチェックイン時にデラックススイートへ通された事例も確認されています。「スイート20室すべてが満室」という状況も稀なため、空きさえあればアップグレードされる期待値は十分あります。

アップグレード攻略のヒント:開業間もない今がチャンスです。新規ホテルは常連上級会員がまだ定着していないため、比較的アップグレード枠に余裕があります。特に平日の宿泊がおすすめで、ビジネス利用客が少ない土曜夜よりも月~木の方が空室が多い傾向です。プラチナ以上でクラブラウンジアクセス権がない場合でも、一つ上のクラブデラックス(クラブフロア)にアップグレードされればラウンジ特典も利用できます。当日の空室状況によりますが、チェックイン時に「可能であればクラブフロア希望」と伝えるのもよいでしょう。もちろん最上級のリッツ・カールトンスイート(188㎡)プレジデンシャルスイート(132㎡)は容易ではありませんが、1~2ランク上のコーナースイート程度であれば十分射程圏内です。また、福岡の平均ホテル稼働率は東京・大阪より低めと予想されるため、イベントの少ない時期を選べば空室が生まれやすくなります。例えば大型会議や祭りの開催が無い期間を狙うなど、土地勘を活かした日程選びもポイントです。これから人気が高まるホテルだけに、今のうちにアップグレード体験を狙ってみてください。

6. 長崎マリオットホテル(長崎県長崎市)

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概要:2024年1月に開業したマリオットホテル(プレミアムブランド)で、長崎駅ビルの上層階7~13階に入居しています。九州では福岡に次ぐ2軒目のマリオット系列ホテルで、長崎県初の外資系ラグジュアリーホテルとなります。客室数は全207室で、そのうちスイートルームが28室も設置されています。全室の広さは36㎡以上とゆとりがあり、最上級のインペリアルスイートは182㎡に及びます。13階にはエグゼクティブラウンジ「M Club」もあり、クラブフロア宿泊者や上級会員は朝食やカクテルタイムを楽しめます。長崎港や市街地を望む眺望の良さと、和洋の要素を織り交ぜたモダンな内装デザインが特徴です。

アップグレード期待値が高い理由:地方都市の新設マリオットでありながらスイート28室(総客室の約13.5%)という充実ぶりが光ります。これは国内マリオット系列の中でもトップクラスの比率で、プラチナ会員以上であれば高確率でスイートまたはクラブフロアへのアップグレードが期待できます。実際、開業直後の宿泊レポートでも「チェックイン時にエグゼクティブスイートへアップグレードされた」との声があり、ホテル側も上級会員へのサービスに力を入れている様子が伺えます。さらに長崎という土地柄、東京・大阪に比べビジネス客やエリート会員宿泊が少ないため、競合が非常に少ないのもポイントです。国土交通省の統計でも、長崎県の平均ホテル稼働率は全国でも下位レベル(40〜50%台)と推定され、常に余裕をもって運営されていると考えられます。これらの理由から、長崎マリオットは穴場的にアップグレード成功率が高いホテルと言えるでしょう。

アップグレード攻略のヒント:地域行事と繁忙期を避けるのがコツです。長崎市ではお盆の精霊流しや冬のランタンフェスティバルなどイベント時期に観光客が増えますが、それ以外の平常時は比較的空室があります。特に梅雨時(6月)や秋の中間期(10月)は宿泊需要が落ち着くため狙い目です。予約の際はスタンダードフロアで問題ありませんが、備考欄に「できれば高層階・眺望の良い部屋希望」と記載しておくと、結果的にスイートやクラブフロアへ通されることもあります。また、当ホテルはエグゼクティブラウンジを完備しているため、アップグレードでクラブフロア以上になればラウンジアクセスが付与されます。チェックイン時には「ラウンジが利用できるお部屋だと嬉しいです」といった含みを持たせてお願いするのも一つの手です。さらに、複数泊(連泊)の場合はより好条件でアップグレードされやすい傾向があります。滞在日数が長いほどホテル側も快適な部屋を提供しようと努めてくれるため、長崎観光を兼ねて2泊以上してみるのも良いでしょう。新幹線開業でアクセスが向上した長崎で、ぜひワンランク上のお部屋を満喫してください。

7. ザ・リッツ・カールトン東京(東京都港区)

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概要:東京ミッドタウン(六本木)に位置する超高級ホテルで、2007年開業以来マリオットグループのフラッグシップ的存在です。45階〜53階がホテルフロアとなり、東京タワーや富士山を望むパノラマビューが魅力。全客室数247室、そのうちスイートルームは35室(約14.2%)を備えています。プレジデンシャルスイートやミッドタウンスイートなど多彩なスイートがあり、最上級のリッツカールトンスイートは300㎡超えの広さです。クラブラウンジ(専用ライブラリーラウンジ)も充実しており、クラブフロア宿泊者はチェックインから食事・ティータイムまで専用空間で贅沢なサービスを受けられます。館内にはミシュラン星獲得経験のあるレストランやスパ「ESPA」も併設され、ラグジュアリーホテルとして申し分ない設備です。

アップグレード期待値が高い理由:リッツ・カールトン東京はスイート比率14%超(35室)と都内随一の規模を持ち、他ブランドに比べて上位客室へのアップグレード枠が比較的大きい点が挙げられます。実際、プラチナエリート以上であればデラックスルームからさらにビューの良いグランドデラックス、あるいはジュニアスイート程度までアップグレードされた例が多々あります。ただし注意点として、リッツ・カールトンブランドは他のマリオット系とは若干待遇が異なり、クラブアクセス付き客室への無償アップグレードは対象外です(クラブラウンジ利用は有料もしくはクラブ予約のみ)。したがって、上級会員でもクラブフロアではなく通常フロアのスイートへのアップグレードになるケースが一般的です。それでも東京随一の人気ホテルでありながら、これだけのスイート在庫と高層フロアを擁するため、空室が出ればアップグレードしてもらえる可能性は十分高いでしょう。

アップグレード攻略のヒント:早めの予約とオフピーク宿泊が鍵です。東京のホテル需要は平日ビジネス・週末観光ともに高水準ですが、比較的狙い目なのは年始(1月上旬~中旬)やお盆期間です。大型イベントがない時期は海外からの集客も減るため、最高級ホテルでも空室が見込めます。またリッツ東京は予約時にモバイルアプリ上でのスイートアップグレード通知が出る場合があります。チェックイン1-2日前にアップグレード確定通知が来ることもあるので、アプリをこまめに確認しましょう。Suite Night Award (SNA) は残念ながらリッツブランドでは対象外のため利用できませんが、その分チェックイン時の交渉が重要です。フロントで「高層階やビューの良いお部屋を希望します」と具体的にリクエストすると、空き状況を踏まえて最適な部屋をアサインしてくれることがあります。特に複数人(家族など)で宿泊の場合、広めのコーナールームやジュニアスイートに通してもらえる確率が上がります。ぜひ事前の準備と当日のひと声で、東京屈指のラグジュアリーホテルでのアップグレードを勝ち取りましょう。

8. 翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都(京都府京都市)

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概要:京都・嵐山にある全39室の隠れ家的ラグジュアリーホテルです。世界遺産・天龍寺の隣に位置し、渡月橋や嵐山の自然美を堪能できるロケーション。総客室数39室と小規模ながら、スイートルームが6室(約15.4%)含まれています。6室のスイートには、露天風呂付きの「月鈴庵スイート」や庭園ビューの「翠嵐スイート」などがあり、いずれも京都らしい和の趣と贅沢さを兼ね備えた空間です。全ての客室に檜風呂(温泉ではないが香り高いお風呂)を完備し、ラグジュアリーコレクションならではの文化的インテリアが施されています。クラブラウンジはありませんが、朝の抹茶サービスや夕方のシャンパンサービスなど、小規模ホテルならではのパーソナルなおもてなしが特徴です。

アップグレード期待値が高い理由:翠嵐は全客室に占めるスイート比率が15%超と高く、絶対数こそ6室ですがアップグレード枠の割合自体は非常に大きいです。客室数39室に対し上級会員の宿泊も限定的なため、エリート特典の恩恵が届きやすい環境と言えます。事実、過去の宿泊者からは「ベースの予約から露天風呂付きの上位客室に通された」という報告もあります。また、京都市内中心部の大型ホテルとは異なり嵐山という郊外にあるため、宿泊客の分散効果もあります。京都市全体の平均稼働率は約64.9%ですが、嵐山エリアは繁忙期以外は比較的ゆとりがあり、平日を中心に空室が出やすい傾向です。小規模で目が行き届くホテルゆえ、上級会員には可能な限りベネフィットを提供しようというホスピタリティも感じられ、静かな環境で上位客室にアップグレードされる満足度は非常に高いでしょう。

アップグレード攻略のヒント:平日の予約と季節選びがカギです。嵐山は桜・紅葉のシーズンに国内外観光客が殺到しますが、それ以外の時期は驚くほど静かになります。例えば梅雨時の6月真冬の1月~2月は宿泊客も少なく、狙い目です。加えて平日の滞在ならスイート含め空室が出やすくなります。予約時に客室指定はせず標準カテゴリーで良いですが、事前にホテルへメールで「記念日なので良いお部屋だと嬉しい」と伝えておく裏技も有効です。翠嵐はホスピタリティ評価が高いため、可能な範囲でリクエストに応えてくれるでしょう。チェックイン時も「せっかくなので広いお部屋にアップグレードできれば…」と相談してみる価値があります。全39室と部屋数が少ない分、当日空きがあればその場で判断してくれることも多いです。また、朝食や温泉(大浴場はありませんが客室檜風呂)目的で訪れるゲストが中心なので、連泊者は稀です。そこで2泊以上の予約をするとホテル側に印象付けられ、より上位客室にしてくれる可能性が高まります。静謐な嵐山の地で、ワンランク上の優雅な滞在をぜひ実現してください。

9. ザ・リッツ・カールトン京都(京都府京都市)

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概要:2014年開業、鴨川沿いに佇む京都随一のラグジュアリーホテルです。伝統的な数寄屋建築と近代的な快適さを融合させた空間で、世界的にも高評価を得ています。客室数は全134室、そのうちスイートルームが17室あり、スイート比率は約12.7%です。標準客室でも50㎡超の広さで、畳や格子を配した和モダンなインテリアが特徴。スイートは135㎡のガーデンスイートや212㎡の鴨川スイートなど多彩で、全てのお部屋に窓際に「縁側」を模したスペースが設けられ川や山の景色を楽しめます。館内にはリッツ名物のクラブラウンジもあり(クラブフロア宿泊者対象)、京都らしい和菓子や抹茶のサービスが提供されます。ミシュラン星獲得経験のあるイタリアン「ラ・ロカンダ」や和食「水暉」、そして水盤が美しいスパ「ザ・リッツ・カールトン スパ 京都」など付帯施設も充実しています。

アップグレード期待値が高い理由:リッツ・カールトン京都はスイート比率約12.7%(17/134室)と高く、さらに京都という都市の特性上、平日であれば比較的空室を確保しやすいという利点があります。京都市全体の稼働率は東京・大阪に比べ低めで、とくにインバウンドが減る時期は高級ホテルにも余裕が生まれます。またリッツ京都は各種ランキングで日本トップクラスの評価を受けていますが、その理由の一つに上級会員への手厚い対応が挙げられます。プラチナエリート以上であればチェックイン時に河側ビューのプレミアデラックスやジュニアスイートへのアップグレードがなされることが多く、運が良ければエグゼクティブスイート等へ通されるケースもあります。他のリッツ同様クラブアクセス無料化はありませんが、スイートにさえ入れてもらえれば室内の快適さとパーソナルなおもてなしで満足度は非常に高いでしょう。

アップグレード攻略のヒント:需要の谷間を突く作戦が有効です。例えば京都では桜と紅葉の狭間にあたる初夏(5月GW後~梅雨前)や初秋(9月下旬~紅葉前)が比較的閑散期です。この時期の平日に狙いを定めて予約すると、リッツ京都でも空室が発生しやすくなります。予約はできれば直接ホテル公式サイトから行いましょう。というのも、リッツは公式経由の予約客を優先的にアップグレードする傾向があるためです。事前にライフスタイルコンシェルジュ宛にメールで「特別な滞在を期待している」旨を伝えてみるのも手です。実際に丁寧なリクエストを送ったところ、チェックイン前から川側高層階のお部屋にアサインしてもらえた例もあります。SNAは利用できませんので、当日の交渉力とホテル側の配慮が鍵になります。チェックインの際には「◯◯の記念で宿泊する」など特別感をアピールしつつ、笑顔でアップグレード可否を尋ねてみましょう。リッツ・カールトン京都のスタッフは対応の良さで定評がありますので、きっとベストな提案をしてくれるはずです。

アップグレード成功のためのポイントまとめ

最後に、どのホテルにも共通するアップグレード攻略の基本ポイントをまとめます。

  • 空室が多い時期・曜日を選ぶ: アップグレードの前提条件は「ホテルに空室があること」です。平均稼働率が低いほど確率は上がるため、可能な限りオフピークを狙いましょう。都市部ではビジネス需要の少ない週末、リゾートでは繁忙期を避けた平日が狙い目です。また全国的に1月中旬~2月や6月、9月などは宿泊需要の谷間となることが多く、アップグレード枠が生まれやすくなります。
  • 地方・郊外のホテルを攻める: 東京や大阪など大都市のホテルは平均稼働率が80%前後と高く、さらに上級会員の利用も集中するため競争が激しい傾向があります。一方、長野・和歌山・宮崎など地方都市のホテルは稼働率が50%以下と低めで、「稼働率の低い地方都市は狙い目」とされています。地方のマリオット系列(例えば伊豆・軽井沢・和歌山白浜など)は、都会では考えられないようなアップグレードを経験できる穴場と言えます。
  • スイートルーム数を事前チェック: 各ホテルの公式サイトや口コミで「全客室数」「スイートルーム数」を調べておきましょう。上位客室の割合が高いホテルほどアップグレードの椅子取りゲームに勝ちやすくなります。本記事で紹介したホテル以外でも、例えば沖縄ルネッサンスリゾート(5.6%)やウェスティン都ホテル京都(4.8%)など、ある程度スイート数を抱えるホテルはチャンスがあります。逆にモクシーやフェアフィールドのようにスイートゼロのホテルは物理的にスイートアップグレードが不可能なので、期待しすぎないようにしましょう。
  • Suite Night Awards (SNA)を活用: マリオットボンヴォイの年間チョイス特典でもらえるスイートナイトアワードは、事前にアップグレードをリクエストできる強力なツールです。対象ホテルで5泊分まで使え、事前に承認されればチェックイン前に上位客室が確約されます。特に今回紹介したホテルの中でもスイート数が多いプロパティ(例:ウェスティン大阪、W大阪、長崎マリオットなど)はSNAが承認されやすい傾向があります。逆にリッツ・カールトンなどSNA対象外ブランドもあるので、使えるホテルでは積極的に活用しましょう。
  • 事前のコミュニケーション: 予約後~宿泊前に、ホテルへ直接メールやチャットで連絡を取るのも効果的です。「◯◯の記念旅行なので楽しみにしています」などポジティブなメッセージとともに、さりげなく**「空きがあれば良いお部屋に…」**とリクエストを添えると、当日優先的にアップグレードしてくれるケースがあります。特に外資系とはいえ日本のホテルスタッフはきめ細やかな対応をしてくれるので、丁寧なお願いはマイナスになりません。
  • 当日のお願い上手になる: チェックインの際はスマートにリクエストしてみましょう。フロントで「アップグレード可能なお部屋はございますか?」とストレートに聞いてもOKですし、「できれば◯◯な部屋に…」と希望を伝えるのも有効です。ポイントは笑顔と感謝の気持ちを示すこと。アップグレードは義務ではなく好意で行われるものなので、叶えてもらえたら「ありがとうございます!」を忘れずに。そうした一つ一つのコミュニケーションが、今後の宿泊でも“このお客様には良い部屋を用意してあげよう”というプラス評価につながるかもしれません。

以上のポイントを踏まえ、自分のステータスを最大限に活かしてホテルライフを楽しんでください。アップグレード成功の鍵は「適切なホテル選び」と「時期選定」、そして「ちょっとしたお願い上手」になることです。幸運にもスイートルームに通された暁には、ぜひその贅沢な体験を心ゆくまで味わってください。皆さんの旅が素敵なものになりますように!

ゆーたろ
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