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「安いからシンプルでいいか」と、深く考えずに予約ボタンを押しかけたこと、ありませんか?
2026年5月19日搭乗分から、ANAの国内線運賃は「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3種類を基本とする形に変わりました。以前の「ANAスーパーバリュー」や「ANAバリュー」といった名前に慣れていた私にとって、最初は正直ちょっと戸惑いました。何日前に買えば安い、という分かりやすさが薄れて、運賃ごとのルールを見て選ぶ時代になったんですよね。
しかも、この新運賃は価格の差だけでなく、座席指定、預けられる荷物の数、変更や払い戻しの条件、さらにはマイルの貯まり方まで違います。値段だけ見て選ぶと、空港で「あれ、荷物を2個預けられないの?」「席が選べない…」となりかねません。
私がこの記事を書こうと思ったのは、運賃の違いを知らないまま、なんとなく安い方を選んで後悔する人が、これから増えるんじゃないかと感じたからです。旅は、飛行機に乗る前から始まっています。空港で慌てたり、追加料金に驚いたりすると、せっかくの気分が少し下がってしまいますよね。そんな小さなストレスを、事前の準備で減らしたいという思いで書いています。
この記事では、新運賃の違いを整理したうえで、「どんな旅ならどの運賃が合うか」を、30代〜40代の旅行好きの目線で考えてみます。途中で、私が実際に計算してみた試算も載せています。価格や条件は変動するもの、そして執筆時点(2026年10月)の情報にもとづいているので、予約の前にはANA公式サイトで最新の内容を確認してくださいね。
運賃の違いは、価格の安い順に「シンプル」「スタンダード」「フレックス」。ただ、その差は価格だけではありません。ここでは、旅の快適さに直結するポイントを、ひとつずつ見ていきます。
まず、全体像を表にまとめます。ANAの公式案内や、旅行会社の解説をもとにした整理です。一部の条件は路線や時期で変わる可能性があるので、あくまで目安として見てください。
| 項目 | シンプル | スタンダード | フレックス |
|---|---|---|---|
| 価格の目安 | 安い | 中くらい | 高い |
| 予約・購入できる期限 | 搭乗前日まで | 搭乗前日まで | 搭乗当日まで |
| 予約便の変更 | できない | 手数料つきで可能 | 手数料なしで可能 |
| 払い戻し | 手数料あり | 手数料あり | 手数料あり(出発前の取消手数料はなし) |
| 無料で預けられる荷物 | 1個(23kgまで) | 2個(各23kgまで) | 2個(各23kgまで) |
| 事前の座席指定 | 出発24時間前から | 可能 | 可能 |
| マイル積算率(エコノミー) | 70% | 80% | 100% |
| アップグレード | 不可 | 可能 | 可能 |
こうして並べると、シンプルが「最低限だけ付いた運賃」で、スタンダードが「ふつうの旅に必要なものが揃った運賃」、フレックスが「急な予定変更にも強い運賃」だとわかります。ANA自身も、シンプルは付帯サービスを最小限にして費用を抑えたい人向け、スタンダードは基本的なサービスを網羅した運賃、と位置づけているようです。
もうひとつ頭に入れておきたいのが、スタンダードとフレックスは「空席連動型」の運賃だということです。ANAの案内でも、空席の状況に連動して運賃が決まる、と説明されています。つまり、同じ運賃タイプでも、混んでいる日や直前の予約では、価格が高くなりやすいということですね。昔のように「◯日前までに買えば、いつでもこの値段」という分かりやすさはなくなりました。だからこそ、日程が決まったら早めに価格を確認する習慣が大切になってきたと思います。
私が見ていて意外だったのは、フレックスとスタンダードの差が「変更できるかどうか」だけではなく、「マイルの積算率」にも出ていることです。この点は、あとでマイルを貯めている方向けに詳しく触れます。
運賃を選ぶとき、価格の次に確認したいのは、座席、荷物、マイルの3つです。ここで差がつくと、旅の満足度が変わってきます。
まず座席です。シンプルは、事前の座席指定が、出発の24時間前、つまりオンラインチェックインが始まってからになります。つまり、旅行の数週間前から座席を選んでおくことができません。家族で並んで座りたいときや、窓側・通路側にこだわりたいときは、この点が大きなハンデになります。24時間前の時点で空いている席から選ぶことになるので、中央の席しか残っていない、ということも起こり得ます。
次に荷物です。2026年5月19日搭乗分から、預け荷物は「個数」で管理されるようになりました。1個あたり23kgまで、3辺の合計が158cm以内が無料の範囲で、シンプルは1個、スタンダードとフレックスは2個までです。超過すると、個数超過が1個1路線あたり5,500円、重量が23kgを超えて32kgまでなら1,100円(一部路線は500円)、32kg超45kgまでなら5,500円といった料金が案内されています(ANA公式の料金表より。路線や条件で変わる場合があります)。
家族4人で乗るケースを想像してみると、座席指定の問題はもっとわかりやすくなります。4席が同じ列に並んで残っているのは、混んでいる便ほど珍しいことです。24時間前に空いている席から選ぶしかないとなると、「2人と2人に分かれる」「通路を挟んで座る」といった形になる可能性があります。もちろん絶対にそうなるわけではありませんが、そのリスクを数千円で消せるなら、私はスタンダードを選びたいなと思います。
最後にマイルです。国内線のフライトマイルは、区間基本マイレージに運賃ごとの積算率をかけて計算されます。エコノミークラスなら、シンプルが70%、スタンダードが80%、フレックスが100%です。安い運賃ほど、貯まるマイルも少なくなる仕組みなんですよね。
仮に、区間基本マイレージが1,000マイルの路線を往復するとして、試算してみます。シンプルなら片道700マイルで往復1,400マイル、スタンダードなら片道800マイルで往復1,600マイル、フレックスなら片道1,000マイルで往復2,000マイルです。シンプルとフレックスの差は、1往復で600マイル。年に10往復するなら、6,000マイルの差になります。この6,000マイルをどう評価するかは人によりますが、たとえば国内線特典航空券の片道が6,000〜7,000マイル前後から使えることを考えると、決して小さくはない数字です。
ただし、運賃の差額が数千円あるので、マイルのためだけにフレックスを選ぶのは割に合わないケースがほとんどだと思います。マイルは「ついでに貯まるおまけ」くらいに考えておくのが、ちょうどいいと感じています。
旅行の予定は、思いがけず変わることがあります。仕事が入った、子どもが熱を出した、台風が来た。そんなとき、運賃の種類で対応が大きく変わります。
シンプルは、購入後の予約便の変更ができません。「搭乗当日に、予約便より前の便が空いていても変更できない」と、ANAの案内にも書かれています。変更したい場合は、いったん払い戻して、新しく買い直すことになります。このとき、払い戻しには手数料がかかるうえ、新しい便の運賃が高くなっている可能性もあります。
スタンダードは、手数料を払えば変更できます。取消手数料は、旅行会社の案内を整理すると、搭乗日の45日前までなら税抜運賃額の約10%、44日前から28日前までなら約20%、27日前から出発前までなら約30%という段階になっているようです。ただし、この数字は取り扱いの旅行会社によって案内が違う場合もあるため、必ずANA公式の手数料表で確認してください。
フレックスは、予約便の変更が手数料なしでできるのが強みです。ただし、混雑期や直前の変更では、座席状況に応じて差額の調整が必要になる場合があるとされています。「変更無料」と聞くと、完全に自由に変えられる印象になりますが、運賃が空席状況に連動する仕組みなので、人気の日や直前には差額が出ることがあるわけです。
では、実際にどれくらい価格が違うのでしょうか。旅行会社の解説に載っていた、羽田〜那覇の例を紹介します。時期や時間帯によって変動する数字で、あくまで一例です。
| 運賃 | 片道の運賃(例) | フレックスとの差 |
|---|---|---|
| フレックス | 64,490円 | – |
| スタンダード | 28,410円 | 36,080円安い(約56%引き) |
| シンプル | 23,790円 | 40,700円安い(約63%引き) |
ここで私が注目したのは、スタンダードとシンプルの差です。28,410円と23,790円の差は、片道で4,620円。往復で考えると、9,240円です。この約9,000円をどう見るかが、運賃選びのカギになります。
たとえば、荷物を2個預けたい場合。シンプルで預けると、2個目は個数超過で1路線あたり5,500円。往復で2路線なので、合計11,000円です。そうなると、スタンダードで予約したほうが、約1,760円(11,000円−9,240円)安くなる計算になります。しかも、スタンダードなら座席も事前に指定できて、マイルも多く貯まります。家族4人で同じ試算をすると、もっとはっきりします。往復で2個預ける荷物を、4人全員がシンプルで予約して、それぞれ個数超過になるとは限りませんが、仮に家族で預け荷物を合計6個にしたいとき、シンプルだと4個までしか無料にならず、残り2個は往復で22,000円の超過になります。一方、スタンダードにすれば、4人で最大8個まで無料です。運賃差の約9,240円×4人=36,960円と比べると、荷物の数次第では結論が逆転することもありますよね。つまり、「荷物の個数」と「運賃差」を自分の旅で実際に計算してみることが、いちばん確実だということです。
もちろん、これは私が置いた仮の条件での試算で、実際の運賃差は路線や日によって変わります。でも、「安いからシンプル」とは限らないことは、実感してもらえると思います。
運賃の違いがわかったところで、「結局、自分はどれを選べばいいの?」という疑問に答えていきます。旅のスタイル別に、私なりの考え方をまとめました。
一人で、荷物は機内持ち込みだけ、予定もほぼ確定している。そんなときは、シンプルは十分に合理的な選択だと思います。たとえば、日帰り出張や、1泊の小旅行がそうです。
シンプルのいちばんの強みは、価格です。浮いた数千円で、現地で少しいいランチを食べたり、お土産を買ったりできます。座席は、出発24時間前から指定できるので、早めにチェックインすれば、そこまで悪い席にならないことも多いでしょう。
ただし、注意したい点が2つあります。ひとつは、機内持ち込みのルールも厳しくなっていること。2026年7月1日搭乗分から、身の回り品のサイズが40cm×30cm×20cm以内と明確になり、手荷物とあわせて合計2個、総重量10kg以内という基準がはっきり示されました。この点は別の記事でも詳しく書く予定ですが、シンプル運賃で預け荷物を1個に絞る人ほど、機内持ち込みのサイズ確認が大切です。
出張の場合、会社の規程で「変更できない運賃は不可」と決められていることもあります。個人で旅行する場合と、会社のルールがある場合は、別々に考えたほうがいいですね。会社の経費精算と、自分で払う旅行を混同しないように、運賃の選び方も使い分けておくと安心です。
もうひとつは、予定が変わるリスクです。出張は、急な予定変更がつきものです。その可能性が高いなら、変更できないシンプルはリスクが大きいので、スタンダードかフレックスのほうが安心だと思います。
家族やパートナーと一緒に行く旅なら、私はスタンダードを基本線にすることをおすすめします。理由はシンプルで、「並んで座れる安心」をお金で買える、からです。
シンプルだと、座席指定が24時間前から。人気の便や混雑する時期は、2席並びが残っていない可能性もあります。小さなお子さんがいる家庭なら、なおさら不安ですよね。旅行は、行く前の準備の段階から楽しいものであってほしいので、「席が取れるかな」という不安を減らすのは、とても大事だと思います。
もうひとつの理由は、荷物です。家族旅行は、どうしても荷物が増えます。ベビーカー、おむつ、お土産。シンプルは預け荷物が1個までなので、すぐに超過になってしまうんですよね。先ほどの試算のとおり、荷物が2個になるなら、スタンダードのほうが結果的に安くなることもあります。
また、2026年5月19日からは、幼児の対象年齢が「3歳未満」から「2歳未満」に変わり、2歳以上は座席が必要になりました。2歳〜11歳の小児は、対象運賃から25%の割引が適用されるとされています。お子さんの年齢によって運賃の計算が変わるので、予約の前に必ず確認してください。
ゴルフ、スキー、帰省、長期の旅行。荷物が多い旅は、運賃選びがさらに大切になります。新ルールでは、重量だけでなく、個数とサイズにも制限があるので、すべてを逆算して決める必要があります。
まず、行きの荷物だけでなく、帰りの荷物も想像してください。お土産を買うと、帰りは荷物が増えます。行きは1個で収まっても、帰りは2個になる可能性があるわけです。往復で運賃を同じにしなければならない(往復割引を使う場合)ことを考えると、帰りの荷物を見越してスタンダードにしておくのが安全です。
たとえばゴルフバッグのような大きな荷物は、サイズや重量の扱いが特殊になる場合があります。「いつも通り預ければいい」と思い込まず、新ルールでの取り扱いを事前にANAの案内ページで確認してください。空港での追加料金は、思った以上に高く感じるものです。
次に、サイズです。無料で預けられるのは、3辺の合計が158cm以内の荷物。大きなスーツケースだと、158cmを超えることがあります。「158cm超〜292cm以下」は、1個1路線あたり5,500円のサイズ超過料金になるとされています。購入前に、手持ちのスーツケースのサイズを、キャスターや取っ手も含めて測ってみてください。
私も旅行グッズを選ぶとき、キャリーケースの重さと容量のバランスには気を使います。軽いスーツケースを選ぶと、中身に使える重量が増えるからです。ハンディタイプの荷物はかりも、帰りの空港で慌てないための地味な味方です。数百円〜数千円で買えることが多いので、旅行前に1つ用意しておくと安心ですよ。
それでも迷うときは、3つの質問に答えてみてください。私なりの目安です。
- Q1:旅行の日程は、確定していますか?(いいえ→フレックスも検討)
- Q2:預ける荷物は2個以上になりそうですか?(はい→スタンダード以上)
- Q3:座席を事前に選びたいですか?(はい→スタンダード以上)
3つともクリアして、「日程は確定、荷物は1個以下、席にこだわりなし」なら、シンプルでOK。どれかひとつでも引っかかったら、スタンダード。日程が不確かなら、フレックスを検討する。このくらいのシンプルな基準で、ほとんどのケースは決められると思います。
具体的なシーンで当てはめてみます。たとえば、金曜夜に羽田から福岡へ行き、日曜に帰ってくる、荷物はリュック1つだけの一人旅なら、予定が固いのでシンプルで十分です。同じ福岡でも、夫婦でスーツケース2つを預けて、旅先で買い物もする予定なら、スタンダードが安心です。さらに、仕事の都合で行けるかどうか直前まで分からない日帰り出張なら、変更無料のフレックスを検討する価値があります。このように、「荷物」「座席」「予定の固さ」の3つで、ほとんど決まってしまうんですよね。
そして最後にもうひとつ。数千円の差で、旅のストレスが減るなら、その差額はとても価値のある投資だと私は考えています。節約したい気持ちはよくわかります。でも、「お金をかけるところと節約するところのバランスが大切」というのが、トク旅Blogの考え方でもあります。
新運賃には、ちょっと使いにくくなった面もある一方で、うまく使うと便利になった面もあります。ここでは、あまり知られていない新ルールの活用法を紹介します。
新運賃では、往復で予約すると、すべての運賃タイプで往復割引が自動的に設定されるようになりました。ただし、条件があります。往路と復路で、同じ運賃タイプ、同じ予約にすることです。往路はシンプル、復路はフレックスのような組み合わせは対象外とされています。
そして、地味にうれしいのが「オープンジョー」にも往復運賃が適用されるようになったことです。オープンジョーとは、往路の到着地と復路の出発地が違う旅程のこと。たとえば、行きは羽田から那覇へ、帰りは石垣から羽田へ、といった旅程ですね。以前は単純な往復のみが対象だったので、行きと帰りで違う空港を使うと、割引のメリットを受けにくかったんです。
旅の自由度が上がるのは、本当にうれしいポイントです。「同じ場所に戻らなくていい」と思うだけで、旅の組み方が変わります。たとえば、九州をぐるっと巡る旅や、北海道を縦断する旅など、片道ずつ別の空港を使う計画が立てやすくなると思います。
たとえば、東京から飛行機で石垣島へ行き、のんびり島を巡ったあと、船で別の島へ渡って、そこから飛行機で帰ってくる、といった旅を想像してみてください。以前なら「別々の片道」で計算しなければならなかったものが、条件が合えば往復として扱われる可能性があります。もちろん、どの区間で往復割引が適用されるかは、予約画面で実際に検索して確かめる必要がありますが、「帰りの空港を変える」という発想が使えるようになっただけでも、旅の計画が楽しくなります。
ただし、割引の適用条件は細かいので、実際に予約画面で金額を確認してください。
もうひとつの新ルールが、乗り継ぎ便の選び方です。ANA指定の経由地で乗り継ぐ場合、出発地から最終到着地までを1つの区間とみなして、24時間以内の乗り継ぎを条件に、便を自由に選べるようになりました。
以前は、経由地でいちばん早く接続できる便しか選べませんでした。新ルールでは、乗り継ぎの時間内なら、一度空港を出て観光したり、経由地に泊まったりすることもできます。たとえば、羽田から札幌へ行く途中、別の都市で半日観光して、夜の便で続きを飛ぶ、といった旅も組めるということですね。
この使い方は、国際線では「ストップオーバー」と呼ばれる旅の楽しみ方に近いです。国内線でも、「通過点を目的地に変える」という発想が使えるようになったわけです。旅に出る理由が増える気がして、私はちょっとワクワクしました。
実際に使う場合は、経由地の設定や、運賃の条件、変更時のルールなどを確認してください。予約変更ができないシンプル運賃では、乗り継ぎ時間を長くとりすぎると、リスクが大きくなります。
新運賃になって、いわゆる「早割」の見え方は変わりました。従来のスーパーバリューのような「何日前までに買えば安い」という運賃は、再編されて、期間限定・不定期で販売される「セール」運賃がそれに近い位置づけになっています。
セール運賃は、安い代わりに条件が厳しいことが多いので、必ず内容を確認してください。たとえば、2026年9月25日から10月1日にかけて開催された国内線タイムセールでは、羽田〜伊丹が9,130円から、沖縄・那覇〜石垣が5,720円からといった価格が案内されました(エコノミークラスの片道最低運賃。旅客施設使用料は別途必要です)。通常の運賃と比べると、かなりお得な水準です。セールの買い方やタイミングについては、別の記事で詳しく書いていきます。
また、マイルを貯めている方は、運賃の積算率の違いも意識してみてください。フレックスは100%、スタンダードは80%、シンプルは70%。たとえば、年間で数十回乗る人なら、この差が積み重なって、かなりのマイル差になります。ただし、積算率の差による得と、運賃の差による得を比べて、どちらが大きいかを計算してから決めるのが賢いと思います。
セールについて補足すると、セール運賃にも種類があり、条件が通常のシンプルに近いものもあれば、スタンダードに近いものもあります。旅行会社の案内では、セール運賃の取消手数料が、通常運賃より高めに設定されているケースもあるようです。安さにつられて買ってしまう前に、「変更できるか」「払い戻しできるか」「荷物は何個までか」の3点だけは、必ず確認する習慣をつけておくと、失敗が減ります。
私の感覚では、年に数回しか乗らない人は、積算率をそこまで気にしなくていいと思います。それよりも、荷物と座席と変更のしやすさで選ぶほうが、旅の満足度に直結します。
Q. 旧運賃(スーパーバリューなど)で買った航空券は、そのまま使えますか?
2026年5月18日搭乗分までの旧運賃は、5月18日で新規予約・発券・搭乗が終了したと案内されています。旧運賃で発券した航空券を、5月19日以降の便に変更して使うことはできず、いったん払い戻して新しい運賃で取り直す必要があります。
Q. ANAの上級会員でも、シンプルだと座席指定は24時間前からですか?
旅行会社の解説などでは、シンプル運賃では上級会員でも事前座席指定は出発24時間前からとされています。上級会員向けの優先サービスの扱いは、変更される可能性もあるので、ANA公式サイトで確認してください。
Q. ファーストクラスの運賃も、同じ3種類ですか?
座席クラスの名称は、普通席がエコノミークラス、プレミアムクラスがファーストクラスに変わりましたが、ANAはサービス内容そのものは変わらないと案内しています。ファーストクラスにも運賃の区分があり、積算率やルールが異なるため、予約画面で内容を確認してください。
Q. 予約便の変更は、いつまでにすればいいですか?
ANAの案内では、予約便の変更は出発時刻の20分前までにウェブサイトなどから行う必要があるとされています。締め切りを過ぎると、他便への振り替えはできず、払い戻しの手続きのみになる場合があります。
Q. 払い戻しにかかる手数料はいくらですか?
運賃ごとに取消手数料が定められていて、さらに払戻手数料が別にかかる場合があります。金額は運賃の種類や払い戻す日によって変わるので、ANA公式の「各種手数料」のページで必ず確認してください。
Q. 領収書はどうやって発行しますか?
空港の自動チェックイン機での領収書発行ができなくなったと案内されています。領収書が必要な場合は、ANAの「領収書web表示サービス」などを利用してください。
Q. 予約番号の確認は、これまでと同じですか?
以前の9桁の確認番号での予約照会は終了し、メールやeチケット控えに記載されている6桁の予約番号、または13桁の航空券番号で確認する形になったと案内されています。
まとめ|運賃は「価格」ではなく「旅の中身」で選ぶ
ANA国内線の新運賃は、シンプル、スタンダード、フレックスの3つ。価格だけでなく、座席、荷物、変更、マイルがそれぞれ違います。
荷物が2個になる人や、席にこだわりたい人は、スタンダードが基本線。荷物が少なく、予定が固まっている人は、シンプルも十分にアリ。予定が変わりやすいときだけ、フレックス。これだけ覚えておけば、大きく失敗することはないと思います。
最初に気になるのは価格かもしれません。でも、数千円の差で旅のストレスが減るなら、それは節約というより、納得できる旅への投資です。次の旅の予約をするとき、ぜひ運賃の違いを思い出してみてください!

