【2025年版】日本の世界遺産一覧・都道府県別ガイド

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日本にはユネスコ世界遺産が全部で26件(2025年現在)あります。壮麗なお寺から手つかずの大自然まで、魅力満載の世界遺産が日本各地に点在しています。本記事では、それらの見どころとアクセス情報を都道府県別にご紹介!次の旅行計画のヒントにしてくださいね。

目次

世界遺産とは?日本の世界遺産の概要とユネスコについて

ユネスコ世界遺産とは、国連教育科学文化機関(UNESCO)が「人類共通の宝」として未来に残すべきと認定した文化財や自然景観のことです。日本がこの世界遺産条約を締結したのは1992年のことで、翌1993年に初めて国内の遺産が世界遺産リストに登録されました。

日本の世界遺産の種類(文化遺産・自然遺産)

2025年時点で日本の世界遺産は文化遺産21件・自然遺産5件、合計26件が登録されています。複合遺産(文化と自然の要素を併せ持つもの)は現在のところ日本には一つもありません。日本の文化遺産の多くは仏教寺院や神社、城郭など歴史的建造物で、世界的にも珍しい木造建築が多数登録されているのが特徴です。一方、自然遺産は森林や山岳・島しょ部の生態系など、日本固有の豊かな自然環境が評価されています。例えば屋久島の縄文杉や白神山地のブナ原生林など、日本人が古来より大切に守ってきた自然そのものが遺産となっています。

日本の世界遺産登録の歴史と特徴

日本で最初に世界遺産に登録されたのは1993年、「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県)や「姫路城」(兵庫県)など4件でした。以降、毎年のように各地の名所旧跡が追加され、2010年代以降には富士山や長崎の教会群など多彩な遺産が登録されています。直近では2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道ほか)と「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島・沖縄)が登録され、さらに2023年には佐渡島の金山(新潟県)が追加されました。日本の世界遺産は文化的景観と自然崇拝が融合している点も魅力で、海外の石造文化とは違った日本独自の価値を感じることができます。

北海道・東北地方の世界遺産(見どころ・アクセス)

北海道や東北地方には、日本の雄大な自然を体感できる世界遺産が点在しています。高山から原生林まで多様な生態系が広がり、先史時代の遺跡も残るこのエリアは、自然派にも歴史好きにも魅力たっぷりです。

北海道:知床(世界自然遺産)

アイヌ語で「大地の果て」を意味する言葉が語源の知床半島は、オホーツク海に突き出した手つかずの原生自然が魅力です。断崖沿いには知床五湖やカムイワッカ湯滝など見どころが点在し、運が良ければヒグマやオジロワシといった野生動物にも出会えます。アクセスは女満別空港からレンタカーで約2時間、ウトロ温泉村を拠点に観光船やバスツアーで巡るのがおすすめです。

青森県・秋田県:白神山地(世界自然遺産)

青森・秋田にまたがる世界最大級のブナ原生林が広がる山岳地帯です。人の手がほとんど入っていない太古の森で、神秘的な青池(十二湖の一つ)など透明度の高い湖沼も必見です。登山道が整備されたエリアもあり、初心者向けトレッキングコースで森の静寂を味わえます。アクセスは弘前駅または秋田駅から車で約2〜3時間。訪れる際は入山手続きを事前に確認しましょう。

岩手県:平泉(世界文化遺産)

奥州藤原氏の時代に栄えた平泉には、中尊寺や毛越寺の浄土庭園など浄土思想を映した寺社や美しい庭園が残ります。中でも中尊寺金色堂は金色に輝く豪華さで有名です。毎年春には藤原氏ゆかりの「春の藤原まつり」も開催。アクセスは東北新幹線・一ノ関駅からJR東北本線で平泉駅下車、世界遺産巡回バスで主要スポットを回れます。

北海道・青森県・岩手県・秋田県:北海道・北東北の縄文遺跡群(世界文化遺産)

縄文時代の生活ぶりを今に伝える17遺跡で構成された新しい世界遺産です。青森県の三内丸山遺跡をはじめとする各遺跡からは、縄文人の集落跡や土器・土偶などが多数出土しており、太古の人々の暮らしを実感できます。主要な遺跡は青森市や秋田県鹿角市などに点在し、それぞれ資料館が整備されています。アクセスは各遺跡によって異なりますが、例えば三内丸山遺跡へは青森駅からバスで約30分と気軽に訪問可能です。

関東地方の世界遺産(見どころ・アクセス)

関東エリアには首都圏ならではの歴史的建造物から、離島の手つかずの自然までバラエティ豊かな世界遺産があります。都市観光と併せて訪れやすいスポットも多く、初心者にもおすすめのエリアです。

栃木県:日光の社寺(世界文化遺産)

「日光を見ずして結構と言うなかれ」と謳われる日光は、徳川家康を祀る日光東照宮を中心に豪華絢爛な社寺建築が並びます。中でも陽明門の彫刻美や、杉木立に囲まれた二荒山神社・輪王寺など見どころ満載です。秋の紅葉シーズンは特に美しく、多くの参拝客で賑わいます。アクセスは東武日光駅またはJR日光駅から東武バスで東照宮入口まで約10分です。

群馬県:富岡製糸場と絹産業遺産群(世界文化遺産)

明治期に日本が生糸輸出で繁栄する礎となった富岡製糸場は、当時最新鋭の器械製糸工場でした。赤レンガ造りの工場建物が往時のまま残り、ガイドツアーで繰糸の工程を学べます。養蚕農家の田島弥平旧宅など周辺の関連資産と合わせ、日本の絹産業の歴史を今に語り継ぐ遺産です。アクセスは上信電鉄上州富岡駅から徒歩約15分。敷地内は見学コースが整備されており、所要約1時間で回れます。

東京都:国立西洋美術館本館(世界文化遺産)

上野恩賜公園内にある西洋美術館本館は、建築界の巨匠ル・コルビュジエが設計したモダニズム建築です。世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品」の一つとして2016年に登録されました。外観はシンプルな幾何学フォルムですが、内部は採光に工夫を凝らした展示空間が魅力。アクセスはJR上野駅公園口から徒歩5分と、市内観光の合間に立ち寄りやすいスポットです。

東京都:小笠原諸島(世界自然遺産)

東京から南へ約1,000km、太平洋上に点在する小笠原諸島は「東洋のガラパゴス」とも称される孤島の自然が残ります。父島・母島など有人島のほか無数の小島からなり、世界でもっとも隔絶された島々として独自の生態系が育まれています。季節によってクジラやイルカにも出会える海域はダイビングスポットとしても人気。アクセスは東京竹芝桟橋から小笠原海運の定期船(おがさわら丸)で24時間の船旅です(航空便がなく船のみ)。長旅ですが、船上から満天の星空やイルカの泳ぐ姿に出会えることもあり、冒険気分を味わえます。

中部・北陸地方の世界遺産(見どころ・アクセス)

中部地方は日本アルプスの山岳から伝統的な集落まで、また北陸には歴史ある町並みなど多様な遺産が点在しています。首都圏からの日帰り圏内も多く、アクセスしやすいのも魅力です。

山梨県・静岡県:富士山―信仰の対象と芸術の源泉(世界文化遺産)

説明不要の日本一の霊峰・富士山は、2013年に周辺の神社や湖沼など25の構成資産とともに世界遺産に登録されました。「富士山そのものが神の宿る聖地であり、美しい姿は芸術や文学のモチーフとなってきた」ことが評価理由です。夏の登山シーズンには多くの登山客が頂上を目指しますが、山麓にある北口本宮冨士浅間神社や富士五湖など信仰と芸術の歴史に触れるスポット巡りもおすすめです。富士山五合目へは富士急行線富士山駅などからバスが運行(富士スバルライン経由)されており、日帰りでも気軽に訪問できます。

岐阜県・富山県:白川郷・五箇山の合掌造り集落(世界文化遺産)

飛騨地方の白川郷(岐阜県)と、隣接する五箇山(富山県)に残る山村集落。急勾配の茅葺屋根をもつ合掌造り家屋が立ち並ぶ景観は、まるで昔話の世界に紛れ込んだような懐かしさを感じる風景です。合掌造り民家は現在も住居や民宿として利用され、冬のライトアップ時期には雪景色と合わさって幻想的な美しさで人気です。アクセスは白川郷へは高山駅・金沢駅から濃飛バスで約1時間半、五箇山へは新高岡駅から加越能バスで約1時間です。

新潟県:佐渡島の金山(世界文化遺産)

2024年に新規登録された注目の世界遺産です。佐渡島は日本海側最大の島で、江戸時代から平成に至るまで実に388年もの長期間にわたり金の採掘が行われた日本最大級の金山の島でもあります。遺産範囲には佐渡金山の坑道跡(宗太夫坑や道遊坑など)や鉱山町の史跡が含まれ、往時の繁栄を今に伝えています。相川地区では坑道見学ツアーも開催され、江戸と明治の採掘手法の違いなど興味深い体験ができます。アクセスは佐渡汽船のフェリーで新潟港から両津港へ約2時間半(ジェットフォイルで1時間)渡航し、島内はレンタカーか路線バスで移動します。

関西(近畿)地方の世界遺産(見どころ・アクセス)

関西地方は日本の歴史と文化の中心地。古都の名刹から戦国の名城、霊場の山岳まで6件もの世界遺産が集中しています。どのスポットもアクセスが比較的良いため、世界遺産めぐりのゴールデンルートと言えます。

奈良県:法隆寺地域の仏教建造物/古都奈良の文化財(世界文化遺産)

奈良県には世界遺産が二つあります。斑鳩の里にある法隆寺と法起寺は飛鳥時代創建で、現存する世界最古の木造建築群として1993年に登録されました。また奈良市内の東大寺・興福寺・春日大社など8資産で構成される「古都奈良の文化財」も奈良時代の都の面影を今に残す貴重な遺産です。奈良公園では大仏で有名な東大寺や、鹿が闊歩する春日大社の森など見所いっぱい。アクセスは法隆寺へはJR法隆寺駅から徒歩20分、奈良市内の諸社寺へは近鉄奈良駅・JR奈良駅から徒歩またはバスで巡れます。

京都府:古都京都の文化財(世界文化遺産)

平安遷都から江戸時代まで約1000年にわたり日本の都であり続けた古都・京都は、市内と周辺にわたる17社寺で世界遺産を構成しています。金閣寺や清水寺、下鴨神社など京都を代表する名所がずらり登録されており、その歴史的価値は折り紙付きです。平安の雅を感じる優美な庭園建築や、極彩色の仏閣建築の数々に思わずうっとりします。アクセスは京都市内各所に点在しますが、市バスや地下鉄を駆使して効率よく回れます。見どころが多いので2~3日はかけてじっくり巡るのがおすすめです。

大阪府:百舌鳥・古市古墳群(世界文化遺産)

大阪府堺市~羽曳野市にかけて位置する古墳時代の巨大墳墓群です。大小様々な前方後円墳が住宅地の中に点在し、まさに古墳時代さながらの景観が現代に残っています。中でも日本最大の仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)は全長486mにも及び、上空から見る鍵穴形のフォルムは圧巻です。古墳の多くは森に覆われ立入不可ですが、周辺にある博物館「大仙公園古墳館」では模型やVRで内部を体験できます。アクセスはJR百舌鳥駅・阪和線または南海電鉄大仙公園駅下車、徒歩圏に主要古墳が点在します。

兵庫県:姫路城(世界文化遺産)

天守閣の白漆喰が青空に映える姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」の愛称で親しまれる姫路城は、日本が誇る木造城郭建築の最高傑作です。戦国時代から江戸初期にかけて整備された連立式天守や巧妙な縄張りなど、その美しさと保存状態の良さが評価され1993年に世界遺産登録されました。遠目にも白鷺のごとく美しく輝く天守は必見で、桜や紅葉の季節には城と庭園のコントラストが見事です。アクセスはJR姫路駅から徒歩20分(駅前からバスもあり)。天守内部の見学には1~2時間ほど見ておきましょう。

奈良県・和歌山県・三重県:紀伊山地の霊場と参詣道(世界文化遺産)

紀伊半島に広がる吉野・大峯、熊野三山、高野山という三つの霊場と、それらを結ぶ古道(熊野古道など)が一体となって登録された文化的景観遺産です。深い山々に囲まれた霊場には修験道や山岳信仰の歴史が色濃く残り、那智大社の那智の滝や高野山の根本大塔など神秘的な名所が点在します。各所が離れているため巡礼には時間がかかりますが、その分古道を歩く旅は格別の体験です。アクセスは拠点ごとに異なり、吉野山へは近鉄吉野駅からロープウェイ利用、熊野三山へは新宮駅・紀伊勝浦駅などから路線バス、高野山へは南海高野山駅からケーブルカー利用など、それぞれ公共交通でアクセス可能です。

中国・四国地方の世界遺産(見どころ・アクセス)

中国地方には平和への祈りを今に伝える遺産から、中世の銀鉱山跡まで歴史の息づくスポットが点在します。一方、四国地方には現時点で世界遺産が一つもありません。四国八十八箇所霊場と遍路道が候補に挙がったこともありましたが、2025年現在ユネスコ暫定リストにも記載がなく、登録の可能性は残念ながら0%と言われています。四国エリアからの世界遺産誕生は今後に期待ですね。

広島県:原爆ドーム(広島平和記念碑)/厳島神社(世界文化遺産)

広島県には対照的な二つの世界遺産があります。広島市の原爆ドームは、1945年8月6日の原爆投下に耐えた被爆建物で、核兵器の悲惨さを後世に伝える負の遺産として世界遺産に登録されています。平和記念公園とあわせ、世界中から平和を祈る人々が訪れます。アクセスはJR広島駅から路面電車で原爆ドーム前電停下車すぐ。一方、宮島の厳島神社は瀬戸内海に浮かぶ朱塗りの大鳥居で有名な神社。海に建つ社殿は平安時代からの優美な様式で、日本三景の一つとしても知られます。潮の満ち引きで姿を変える神秘的な景観は一生に一度は見たい絶景です。アクセスはJR宮島口駅からフェリーで10分です。

島根県:石見銀山遺跡とその文化的景観(世界文化遺産)

戦国〜江戸時代にかけて世界有数の産銀量を誇った石見銀山は、島根県大田市の山間に位置します。銀鉱脈に沿って掘られた無数の坑道(銀山坑道)跡や、銀を積み出した港町まで含めた広い範囲が世界遺産登録されています。中世日本の産業遺産として貴重で、特に代表的な龍源寺間歩(坑道)は一般見学が可能です。世界を席巻した銀産出地を訪ねる旅は歴史ファンにはたまりません。アクセスはJR大田市駅から石見交通バスで約30分、「石見銀山世界遺産センター」下車後、徒歩やレンタサイクルで各スポットを巡れます。

山口県・福岡県ほか:明治日本の産業革命遺産(世界文化遺産)

近代日本の工業化を支えた八県の遺産群で、製鉄・製鋼、造船、石炭産業に関する23資産からなります。九州の端島炭坑(軍艦島)や福岡の八幡製鉄所、山口県萩の反射炉跡など各地の産業遺産をまとめて一つの世界遺産として登録したものです。なかでも長崎沖の軍艦島は軍艦のような外観の無人島炭坑跡で、その迫力ある姿が人気。長崎港からツアー船で上陸クルーズが運航されています(要予約)。各資産へのアクセスは地域ごとに異なりますが、九州・山口を周遊しながら産業遺産を巡るのも面白いでしょう。

九州・沖縄地方の世界遺産(見どころ・アクセス)

九州・沖縄地方には、南国ならではの豊かな自然遺産と、日本の近代・宗教史にまつわる文化遺産が集まっています。島々への旅も含めて、冒険心をくすぐられる地域です。

長崎県・熊本県:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(世界文化遺産)

江戸時代の日本で行われたキリシタン禁教下、密かに信仰を守り続けた人々の歴史を伝える遺産群です。長崎市内の大浦天主堂や外海地区の出津集落、五島列島や天草の離島に点在する教会群など全12資産で構成され、2018年に登録されました。素朴ながら美しい木造教会や、迫害を逃れた信徒たちが暮らした隠れ里の風景からは、胸打たれるものがあります。アクセスは長崎市内の教会は路面電車やバスで簡単に行けますが、離島の教会へはフェリーで渡る必要があります。五島列島の堂崎教会や頭ヶ島天主堂へは長崎港・佐世保港から高速船でそれぞれ約1~3時間です。

福岡県:『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群(世界文化遺産)

玄界灘に浮かぶ絶海の孤島・沖ノ島と、その信仰に関わる宗像大社などが2017年に登録されました。沖ノ島は女人禁制・一般人立入禁止の厳かな聖域で、古代祭祀の遺物8万点以上が出土し「海の正倉院」とも称されます。上陸はできませんが、本土側の宗像大社(辺津宮)では国宝の出土品を展示する神宝館を拝観できます。アクセスは宗像大社へはJR東郷駅からバスで約15分。島そのものは拝観できませんが、5月27日の年に一度だけ許可された男性限定の上陸大祭があります。

鹿児島県:屋久島(世界自然遺産)

九州で最初に世界遺産登録(1993年)された屋久島は、周囲130kmほどの小さな島に洋上アルプスと呼ばれる山々が連なり、島の約5分の1が世界遺産エリアとなっています。年平均降水日数は「1ヶ月に35日降る」と言われるほど雨が多く、樹齢数千年の屋久杉や苔むした白谷雲水峡など生命力あふれる大自然を体感できるスポットばかりです。宮崎駿監督の映画『もののけ姫』の森のモデルにもなったと言われ、神秘的な雰囲気は格別。アクセスは鹿児島港から高速船で約2時間半(または鹿児島空港から飛行機で約35分)で屋久島へ渡れます。島内は路線バスもありますが、主要な登山口へ行くにはレンタカーかツアー利用が便利です。

鹿児島県・沖縄県:奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島(世界自然遺産)

2021年に登録されたばかりの比較的新しい自然遺産で、南西諸島の4つの島から構成されています。奄美大島・徳之島(鹿児島県)と沖縄本島北部及び西表島(沖縄県)の亜熱帯森林には、アマミノクロウサギやイリオモテヤマネコなどここでしか見られない固有種の動植物が数多く生息しています。豊かな生態系を未来に残すべく保護活動も盛んに行われています。アクセスは奄美大島へは鹿児島空港から飛行機で約1時間半、沖縄島北部のヤンバル地域へは那覇空港から車で約2時間、西表島へは石垣島から高速船で約40分です。島ごとに異なる自然を楽しめるので、機会があればぜひ南の島の秘境を訪れてみてください。

沖縄県:琉球王国のグスク及び関連遺産群(世界文化遺産)

沖縄県内に点在する首里城跡や今帰仁城跡など9つの琉球王国時代の史跡で構成される世界遺産です。グスクとは沖縄の言葉で「城」を意味し、その多くは山上に石垣を巡らした城跡です。中でも首里城跡は2000年の登録当時は建造物が復元されていましたが、2019年の火災で焼失し現在再建中です。それでも独特の曲線を描く石垣や門などから琉球王国の栄華を偲ぶことができます。今帰仁城や中城城など本島各地に点在するグスクを巡ることで、琉球王朝の歴史をより深く感じられるでしょう。アクセスは那覇市内の首里城跡へはゆいレール(モノレール)首里駅から徒歩15分、今帰仁城跡へは那覇から車で約2時間(公共交通ではバスとタクシーを乗り継ぎ)です。

世界遺産の今後候補地にも注目!

日本には既に26件の世界遺産がありますが、今後の世界遺産候補(暫定リスト)も見逃せません。文化庁や環境省は将来の世界遺産登録を目指す名所を暫定リストに掲載し、ユネスコへの推薦準備を進めています。2025年4月現在では新規3件と既存遺産の拡張1件が暫定リスト入りしています。将来これらが世界遺産に加われば、ますます日本旅行が楽しくなりそうですね。

  • 古都鎌倉の寺院・神社ほか(鶴岡八幡宮 等) – (神奈川県)かつて一度推薦されながら見送りとなった鎌倉の寺社群が再挑戦中です。源頼朝ゆかりの鶴岡八幡宮など歴史的価値は十分、今後の動きに期待が集まります。
  • 彦根城 – (滋賀県)徳川幕府時代の代表的なお城。現存天守を有する国宝の名城で、2024年にICOMOS(イコモス)から高評価を受け2025年秋にも正式推薦予定です。
  • 飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群 – (奈良県)日本最古の都である飛鳥・藤原京跡や石舞台古墳などを含む一群の古代遺跡。2025年1月にユネスコへの推薦書が提出され、調査審査が進められています。
  • 平泉(拡張) – (岩手県)既に登録済みの平泉の世界遺産に、新たに柳之御所遺跡など関連資産を追加しようという動きです。実現すれば平泉の遺産範囲がさらに充実することになります。

日本の世界遺産は、歴史や文化、自然の多様性に富んでいて巡るほど新たな発見があります。ぜひ都道府県別の世界遺産一覧を参考に、次の旅先選びの参考にしてみてください。きっと一生の思い出に残る感動的な景色や出会いが待っていますよ!

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