アムステルダム・スキポール空港のプライオリティパス完全ガイド|入れるラウンジと失敗しない使い方

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これまで「トク旅Blog」では、「アムステルダム・スキポール空港」について、充電、Wi-Fi、レストラン、乗り継ぎ、シャワーの過ごし方と、シリーズで記事を書いてきました。書きながら何度か触れてきたのが「ラウンジ」というキーワードなんですが、今回はそこにきちんと向き合って、1本の記事としてまとめてみようと思います。

私は、年会費のかかるクレジットカードを選ぶときの大事な判断基準の一つに「プライオリティパスが付帯しているか」を挙げるタイプの人間なんですが、正直なところ、カードを作った時点では「なんとなくラウンジに入れるらしい」くらいの理解で終わってしまっている方、結構多いんじゃないかなと思っています。私自身も、最初の海外旅行でプライオリティパスを持って行ったのに、結局「どこに行けばいいか分からず」使わずに終わった、という経験があります。せっかく年会費を払って手に入れた特典なのに、使わないまま旅を終えてしまうのは、正直かなりもったいないことだと思うんですよね。

スキポール空港は、私が「気づいたら経由になっていた」と何度も感じてきたヨーロッパ有数のハブ空港です。乗り継ぎで使う人も多いぶん、ラウンジで少し休んでから次のフライトに備えたい、という需要も自然と大きくなります。今回調べていく中で分かったのは、スキポール空港のラウンジ事情は「シェンゲン圏内か圏外か」という、見送り記事やレストラン記事でも触れてきた”エリアの分かれ方”が、ここでも重要なポイントになっているということでした。

この記事では、プライオリティパスで実際に入れるラウンジの場所と特徴、入館時に知っておきたい注意点、そしてラウンジ以外の快適な過ごし方まで、私なりに調べた内容をまとめてみました。充電・Wi-Fi・レストラン・乗り継ぎ・シャワー記事とあわせて読んでもらえると、スキポール空港での過ごし方がだいぶ立体的に見えてくるはずです。

なお、この記事に書いているラウンジの営業時間や利用条件は、複数の信頼できる情報源をもとにしています。ただし、ラウンジの営業時間や対応状況は変わりやすい情報なので、実際に渡航される際は、必ず渡航直前にプライオリティパスの公式アプリや各ラウンジの最新情報を確認するようにしてください。

スキポール空港のプライオリティパス対応ラウンジ、まず知っておきたい基本

まず気になる「そもそもどこのラウンジが使えるのか」というところから。結論からお伝えすると、スキポール空港でプライオリティパスが使えるラウンジは、主に2つに分かれます。この2つの違いを理解しておくだけで、当日迷う時間をかなり減らせるはずです。

シェンゲン圏内・圏外で、使えるラウンジが分かれる

以前のレストラン記事でも触れましたが、スキポール空港は保安検査後のエリアが「ラウンジ1」から「ラウンジ4」という名称で区分されています(これはラウンジという名の航空会社ラウンジではなく、エリア区分の呼び名です)。ラウンジ1・3・4はシェンゲン協定加盟国向けの便が発着するエリア、ラウンジ2はシェンゲン圏外(イギリスや日本を含む非加盟国)向けの便が発着するエリアという住み分けになっています。

プライオリティパスで入れる「Aspire Lounge」も、この区分に合わせて2箇所に分かれて展開されています。自分の搭乗便がシェンゲン圏内・圏外のどちらに当たるかによって、行くべきラウンジが変わるので、まずはこの前提を頭に入れておいてください。日本発着の便は基本的にシェンゲン圏外の扱いになる、という点も覚えておくと分かりやすいと思います。

Aspire Lounge No.26(出発ロビー1・シェンゲン圏内向け)

「Aspire Lounge (No.26)」は、出発ロビー1に位置し、シェンゲン圏内向けの便を利用する方向けのラウンジとされています。営業時間は複数の情報源によると6:00〜21:00頃とされていますが、時期によって変動する可能性もあるので、渡航前にプライオリティパスの公式アプリで最新の営業時間を確認しておくのが確実です。

ヨーロッパ内での乗り継ぎや、オランダ国内・シェンゲン圏内への移動でスキポール空港を使う方は、まずこちらのラウンジを候補に入れておくとよさそうです。

Aspire Lounge No.41(ラウンジ2・シェンゲン圏外向け)

日本からの直行便や、シェンゲン圏外への乗り継ぎでスキポール空港を使う方が対象になるのが「Aspire Lounge (No.41)」です。ゲート41付近、時計のある場所からエスカレーターを上がって案内表示に従って進む必要があり、複数の利用者から「本館からかなり遠い」という声が上がっているようです。営業時間はおおむね6:00〜21時台(最終入館は閉館30分前とされる情報もあります)とされていますが、こちらも渡航前の最新確認をおすすめします。

設備としては、シャワーブース(利用時はスタッフに申し出て鍵を借りる形式とされています)、セルフサービスのコーヒーメーカー、ビールサーバーなどがあり、軽食は充実している一方でホットミールの選択肢はやや限られるという声もありました。滑走路に面した明るい室内で、ゆったり過ごせる作りになっているようです。出発予定時刻のおおむね3時間前から入室できるとされているので、逆算して訪れるタイミングを決めておくとスムーズです。

混雑・入場制限のリアルなところ

ここは、正直に触れておきたいポイントです。複数の利用者の体験談では、Aspire Loungeはかなり混雑しやすく、時間帯によっては入場制限がかけられ、長時間待つことになった、というケースも報告されていました。せっかくラウンジに向かったのに、結局入れずに時間を無駄にしてしまう、というのは避けたいところです。

これを防ぐには、搭乗時刻の直前ギリギリに向かうのではなく、余裕を持って早めの時間帯に訪れることと、「入れなかったらどうするか」の代替案(このあと紹介する無料シャワーやYOTELAIRなど)をあらかじめ用意しておくことが現実的な対策になると思います。混雑は時期や時間帯によっても変わるので、「行けば必ず入れる」と思い込まず、心に余裕を持っておくのがおすすめです。

プライオリティパスの基本と、入り方で失敗しないためのポイント

ラウンジの場所が分かったところで、次はそもそも「プライオリティパス」がどういう仕組みなのかを整理しておきます。ここを理解しておくと、当日の入館もスムーズになります。

プライオリティパスとは?クレジットカードの特典として付帯していることが多い

プライオリティパスは、世界各国の空港ラウンジを利用できる会員制サービスです。単体で契約することもできますが、多くの方は年会費のかかるクレジットカードの特典として無料または割引価格で付帯している形で持っている、というケースが多いんじゃないかなと思います。すでにお持ちのカードに、この特典が付いているかどうか、一度カード会社のサイトや会員特典一覧で確認してみることをおすすめします。もし付いているのに使ったことがない、という方がいたら、今回の記事をきっかけに一度試してみてもらえたら嬉しいです。

プライオリティパスを持っていない、あるいは特典対象外だったという方でも、多くのラウンジは都度課金(有料)で入場できるケースが一般的です。プライオリティパスの公式サイトやアプリで事前に料金を確認しておくと、当日の判断がスムーズになります。

入館できる条件とタイミング(出発何時間前から使えるか)

先ほど触れたように、Aspire Lounge (No.41)は出発予定時刻のおおむね3時間前から入室できるとされています。逆に言えば、それより早く到着しても入れない可能性がある、ということです。自分のフライトの保安検査の混雑具合や、ラウンジまでの移動時間も加味して、逆算したタイミングでラウンジに向かうのがおすすめです。

また、プライオリティパスは基本的に「本人と同行者」で利用条件が決まっており、無料で同伴できる人数や、同伴者1名あたりの追加料金の有無は、加入しているプライオリティパスのプラン(またはカードの特典内容)によって異なります。渡航前に、自分のプランで何名まで無料で入れるのかを確認しておくと、当日の会計で戸惑うことがなくなります。

同伴者・子連れの場合の注意点

家族旅行でラウンジを利用したい場合、子どもの年齢によって扱いが変わることがあるとされています。一般的に、乳幼児は無料、一定年齢以上の子どもは同伴者としての料金がかかる、という運用が多いようですが、詳細はプライオリティパスの規約や、カードごとの特典条件によって異なる場合があるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

子連れでラウンジに入る場合は、混雑している時間帯だと落ち着いて過ごせないこともあるので、先ほど触れた「混雑を避けて早めの時間帯に行く」という考え方が、家族連れの場合はより大事になってくると思います。

満室で入れなかったときの対処法

先ほど触れたように、Aspire Loungeは混雑によって入場制限がかかることがあります。満室で入れなかった場合、その場で長時間待つよりも、次の項目で紹介する無料シャワーやYOTELAIRといった代替案に切り替えるほうが、限られた乗り継ぎ時間を有効に使えると思います。「ラウンジに絶対入る」ことを目的にしてしまうと、かえって時間をロスしてしまうこともあるので、あくまで「快適に過ごすための手段の一つ」として、柔軟に構えておくのがおすすめです。

なお、満室時に別のラウンジへ案内してもらえるかどうかは、その日の状況やスタッフの対応によって変わるようです。スタッフに「他に空いているラウンジはあるか」と聞いてみる価値はあると思いますが、確実な対応が保証されているわけではない点は理解しておいてください。

ラウンジ以外の”隠れた”快適スポットと、乗り継ぎ時間別の使い方

ラウンジが満室だったとき、あるいはそもそもプライオリティパスを持っていないときのために、スキポール空港には他にも快適に過ごせる選択肢があります。

無料シャワーという選択肢(ラウンジ41付近、タオル・ソープは持参)

以前のシャワー記事でも触れましたが、スキポール空港にはラウンジ41付近のエレベーター奥に、無料で使えるシャワーがあるとされています。清潔で温水も出るとのことですが、タオルやボディソープは用意されていないため、持参が必須という点は覚えておいてください。ドライヤーも設置されていないとされているので、身支度用のアイテムは一式そろえて持っていくのがおすすめです。長時間フライトのあとに、ラウンジに入れなくても無料でリフレッシュできるというのは、地味に心強い選択肢だと思います。

YOTELAIRという、時間単位で借りられる個室

以前の充電記事でも紹介した「YOTELAIR Amsterdam Schiphol」は、保安検査場の内側(エアサイド)にあるカプセルタイプのホテルで、時間単位でキャビンを予約できるサービスです。ラウンジが満室だった、あるいはもっとしっかり体を休めたい、という場合の選択肢として検討する価値があります。個室でゆっくり過ごしながら、充電やシャワーも一度に済ませられるのは、長時間の乗り継ぎではかなりありがたいポイントです。料金は時期によって変動するため、利用を検討する場合は予約前に公式サイトで最新の空室状況と料金を確認してください。

乗り継ぎ時間別・ラウンジに行くべき人、無料エリアで十分な人

ここまでの内容を踏まえて、乗り継ぎ時間別にどう動くのがいいか、簡単に整理しておきます。

乗り継ぎ時間おすすめの過ごし方
1〜2時間程度ラウンジへの移動・混雑リスクを考えると、無料エリア(ゲート付近の座席やWi-Fi・充電スポット)で過ごすのが現実的
3〜5時間程度プライオリティパスがあればAspire Loungeを検討。混雑していれば無料シャワーで気分転換するのも手
6時間以上Aspire Loungeでゆっくり過ごす、またはYOTELAIRで個室を確保してしっかり休むのがおすすめ

こうして並べてみると、「乗り継ぎ時間が短いなら無理にラウンジを目指さず、長いならプライオリティパスやYOTELAIRをしっかり活用する」というのが、現実的なバランスなんじゃないかなと個人的には思っています。

出発前チェックリスト

最後に、ラウンジ利用まわりの備えを簡単なチェックリストにまとめました。出発前にひとつずつ確認してみてください。

  • ☐ 自分の搭乗便がシェンゲン圏内・圏外どちらの扱いになるか確認している
  • ☐ 持っているクレジットカードにプライオリティパスの特典が付帯しているか確認している
  • ☐ 同伴者の人数・追加料金の有無を確認している
  • ☐ ラウンジの最新の営業時間・入館条件をプライオリティパスの公式アプリで確認している
  • ☐ 満室で入れなかった場合の代替案(無料シャワー・YOTELAIRなど)を把握している
  • ☐ 無料シャワーを使う場合は、タオル・ボディソープを持参する準備をしている
  • ☐ 乗り継ぎ時間に応じて、ラウンジに行くか無料エリアで過ごすかを大まかに決めている

こうして並べてみると、どれも特別なことではなく、事前にちょっと知っておくだけの差だと思うんですよね。「ラウンジに入れるかどうか」で一日の気分もけっこう変わってくるので、事前準備の差が、当日の満足度にそのまま直結してくる部分だと思っています。

最後に、よくありそうな疑問にも簡単に触れておきます。

Q. サンダルや部屋着のようなラフな服装でラウンジに入っても大丈夫ですか?
明確な服装規定が公式に案内されているわけではありませんが、清潔感のある服装であれば問題ないとされるケースが一般的です。ただし、あまりにもラフすぎる恰好(水着や部屋着そのものなど)は避けたほうが無難だと思います。

Q. ラウンジに入って、そのままゲートに行くのを忘れそうで心配です。
ラウンジ内には出発案内のディスプレイが設置されていることが多いですが、心配な方はスマホのアラームを搭乗時刻の少し前にセットしておくと安心です。ラウンジからゲートまでの移動時間も、余裕を持って見積もっておいてください。

スキポール空港でのラウンジ利用は、正直「知っているかどうか」で満足度がかなり変わるテーマだと思います。せっかく年会費を払ってプライオリティパスを手にしているなら、その特典をきちんと使い切ってあげたいですよね。シェンゲン圏内・圏外の違いと、混雑への心構えさえ持っておけば、当日の判断はそこまで難しくないはずです。

次の一歩として、まずは自分の搭乗便がどちらのエリアに当たるのか、そして持っているカードにプライオリティパスが付帯しているかを確認してみるところから始めてみてください。ぜひ、無理のない範囲で、スキポール空港でのラウンジ時間も楽しんでみてください!

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