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これまで「トク旅Blog」では、「アムステルダム・スキポール空港」について、乗り継ぎの手続き、Wi-Fiの繋ぎ方、そしてレストランの選び方と、シリーズで記事を書いてきました。書きながら毎回感じていたのが、この空港は「知っていれば全然怖くない」空港なのに、「知らないと地味に不安な要素」がいくつも重なっているということでした。
そして、まだひとつ触れていなかったテーマがあります。それが「充電」です。長時間フライトのあと、スマホのバッテリーはもうカツカツ。乗り継ぎ便の情報を確認したり、家族にLINEを送ったり、Googleマップでゲートまでの道を調べたり。到着してすぐの数十分って、意外とスマホを触る場面が多いのに、いざ「充電できる場所ってどこだっけ」となると、途端に心細くなる。私自身、海外の空港でバッテリー残量が20%を切った瞬間の、あの謎の焦りは何度も味わってきました。
しかも今回、調べていくうちに、これまでのスキポール空港シリーズの記事以上に「これは知っておいた方がいい」と感じる情報に行き当たりました。2026年4月24日から、日本発着便でのモバイルバッテリーの取り扱いルールが、国土交通省の指針改正によって大きく変わっているんです。容量や個数の制限が厳しくなっただけでなく、「機内でモバイルバッテリーを使ってスマホなどを充電すること」自体が、はっきりと禁止事項になりました。私は最初にこのルールを知ったとき、正直「え、そこまで厳しくなったの」と驚きました。これまでは「機内でモバイルバッテリーを使ってスマホを充電しておけば、着陸後も安心」という考え方が、多くの人にとって当たり前の”保険”だったと思うんですが、その保険が日本発着便では使えなくなった、ということなんですよね。
だからこそ、これまで以上に「空港でどう充電するか」が大事になってくると私は感じています。オランダのコンセントが日本と違う形をしているというのも、なんとなく知ってはいても「具体的にどう困るのか」まで理解している方は、意外と少ないんじゃないかなと思います。こういう地味な「知らなかった」が積み重なると、旅の最初の数十分が変な緊張感で埋まってしまう。私は「非日常を通じて人生を少し豊かにする」という考え方を大事にしているんですが、非日常って別に、飛行機やホテルのグレードだけの話じゃないと思うんですよね。むしろ、こういう小さな不安を事前につぶしておくことこそが、現地に着いてからの体感をだいぶ変えてくれるんじゃないかなと感じています。
この記事では、スキポール空港の無料充電スポットの場所と使い方、オランダのコンセント事情、そして2026年4月からの新しいモバイルバッテリールールまで、私なりに調べた内容をまとめてみました。乗り継ぎ・トランジット記事、Wi-Fi記事、レストラン記事とあわせて読んでもらえると、スキポール空港での過ごし方がだいぶ立体的に見えてくるはずです。長時間フライトのあと、少しでも安心して過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
なお、この記事に書いている施設情報やルールは、スキポール空港の公式情報や国土交通省・各航空会社の公式発表をもとにしています。ただし、空港の運用やルールは今後変わる可能性があるので、実際に渡航される際は、必ず渡航直前に公式サイトや利用航空会社の最新情報もあわせて確認するようにしてください。
まず気になる「そもそも充電できる場所があるのか」というところから。結論からお伝えすると、スキポール空港には無料で使える充電スポットが複数用意されていて、追加費用がかからない選択肢もちゃんとあります。まずは安心してもらえたらと思います。
スキポール空港の公式旅客案内サイト「flyschiphol.com」のFAQページによると、多くの搭乗ゲート付近には、テーブルと約6脚のスツールがセットになった充電スペースが設置されていて、それぞれの席にコンセントが1つずつ用意されているとのことです。ノートパソコンを広げて作業をしたり、スマホを充電しながら搭乗を待ったりするのにちょうどいい設計になっています。
ただし、同じFAQページでは「非常に人気が高く、混雑していることが多い」とも案内されています。無料で使える分、席が埋まっていることも珍しくない、というのが正直なところのようです。自分のゲート付近の充電テーブルが埋まっていた場合は、無理にそこにこだわらず、次の項目で紹介するPier Bのパワーバンクレンタルや、少し歩いた先にある別の充電スポットを探してみる、というくらいの心構えでいると、余計な焦りを防げるんじゃないかなと思います。空港はとにかく広いので、1箇所であきらめずに、少し歩いてみる余裕を持っておくのがちょうどいいのかなと。
個人的に、今回のリサーチで一番「これはいいな」と思ったのが、この仕組みです。スキポール空港の公式サイト「Rent a power bank at Schiphol」によると、保安検査を通過した先、ゲートBへ向かう途中の「B-Pier」エリアに、パワーバンクのレンタルステーションが6箇所設置されています。
利用の流れはとてもシンプルで、ステーションに設置されたQRコードをスマホでスキャンするだけ。公式サイトには「QRコードをスキャンして、4時間無料で充電するか、19ユーロでパワーバンクを購入することができます」と案内されています。借りたパワーバンクは、自分がいる場所から一番近いステーションに返却すればよく、必ずしも借りた場所と同じ場所に戻す必要はないようです。このサービスは24時間365日、いつでも利用できるとされているので、深夜便や早朝便での乗り継ぎでも心強い選択肢になります。
「充電スポットでじっと座って待つ時間がない」「移動しながら充電したい」という場面には、この無料レンタルサービスがかなり便利だと思います。テーブルの充電スペースが埋まっていた場合の”次の一手”としても、ぜひ覚えておいてほしいポイントです。
ゲート付近のテーブルやPier Bのレンタルサービス以外にも、充電できる場所は点在しています。flyschiphol.comのFAQページでは、電源コンセットを内蔵したコンパクトなワークステーション(デスク)が、出発ラウンジエリアやピアC・D周辺に設置されていると案内されています。搭乗までの待ち時間にノートパソコンを開いて仕事のメールを片付けたい、という方にも対応できる環境が用意されているようです。
ここで一つ、実務的な注意点をお伝えしておきます。今回リサーチした限り、これらの充電スポット(ゲートテーブル、Pier Bのパワーバンクレンタル、ワークステーション)は、いずれも保安検査を通過した「エアサイド(airside)」に集中しています。以前の乗り継ぎ記事でも触れた「ラウンジ1〜4」と呼ばれる保安検査後のエリア区分の中に、これらの充電スポットが分布しているイメージです。逆に、保安検査前の到着ロビーや「スキポール・プラザ」エリアについては、今回の調査では公式サイト上で明確な充電スポットの案内を見つけることができませんでした。もし保安検査前の待ち合わせなどで長く待つ予定がある場合は、念のためモバイルバッテリーを持っておくか、早めに保安検査を済ませてエアサイド側で充電する、という動き方を意識しておくと安心だと思います。
充電スポットを見つけたとして、次に気になるのが「充電している間、その場を離れても大丈夫か」という点だと思います。空港という不特定多数が行き交う場所である以上、充電中のデバイスから目を離すのは、盗難や紛失のリスクという観点でおすすめできません。これはスキポール空港に限った話ではなく、世界中どの空港でも共通する基本的な心がけです。トイレに行くタイミングでスマホだけ充電スポットに残していく、なんてことは避けて、できる限り自分の視界に入る範囲で充電するようにしてください。
また、空港の充電スポットでUSBケーブルを直接デバイスに挿すタイプの場合、まれに「ジュースジャッキング」と呼ばれる、データを抜き取られるリスクが指摘されることがあります。心配な方は、データ通信を無効化できる充電専用ケーブルを1本用意しておくと、より安心して利用できると思います。ゲート付近のテーブルはコンセント式なので、この心配自体が起きにくいのはありがたいポイントですね。
なお、今回調べた範囲では、スキポール空港が充電ケーブル自体の貸し出しを行っているという情報は見つけられませんでした。念のため、充電ケーブルは自分で用意しておくのが無難だと思います。軽くてかさばらないものなので、機内持ち込みバッグに1本入れておくだけで、この不安は解消できます。
充電スポットの話と合わせて、そもそもオランダのコンセント事情そのものについても整理しておきます。ここを理解しておくと、変換プラグ選びで迷う時間がぐっと減るはずです。

世界の電気規格をまとめている専門サイト「worldstandards.eu」によると、オランダで公式に採用されている規格は「Type C」と「Type F」の2種類です。Type Fは通称「シュコ(Schuko)」と呼ばれ、丸いピンが2本、接地(アース)付きで配置された形が特徴で、ドイツと同じプラグ・ソケットシステムが採用されているとのことです。同サイトによれば、アースのないType Cのソケットは「基本的に新規設置が認められていない」ともされていて、現在ではType F(シュコ)が実質的な標準になっていると考えてよさそうです。ちなみにType Cのプラグ形状は、Type Fのソケットにもそのまま挿せる互換性を持っているので、旅行で使う分には「オランダ=丸ピンタイプの変換プラグが必要」くらいのざっくりとした理解で問題ありません。
日本のAタイプ(縦2本の平たいピン)とは形そのものが全く異なるので、変換プラグは必須アイテムです。電圧については、オランダは230V、周波数は50Hzとされています。日本の電圧は100Vなので、対応していない機器をそのまま挿すと、故障や発煙につながるおそれがあります。この電圧の違いについては、次の項目でもう少し詳しく触れます。
なお、以前書いたスキポール空港のWi-Fi記事では、オランダのコンセントについて「Cタイプ・SEタイプ」と紹介していましたが、今回改めて一次情報に近い専門サイトで確認したところ、より正確には「Cタイプ・Fタイプ(シュコ)」という表現が実態に近いようです。いずれにしても丸ピン2本タイプの変換プラグが必要になる点は変わりませんので、この記事ではより信頼度の高い表記としてCタイプ・Fタイプでご案内します。
最近のスマホやノートパソコンの充電器は、世界各国の電圧に対応しているものがほとんどです。確認方法はシンプルで、充電器本体に記載されている「INPUT(入力)」の表示をチェックするだけ。「100-240V」といった記載があれば、変圧器は不要で、変換プラグさえ用意すれば問題なくオランダでも使えます。
逆に、この表示がない、あるいは「100V」としか書かれていない機器は、変圧器が必要になる可能性が高いです。とくにヘアアイロンやドライヤーといった消費電力の大きい美容家電は、100V専用のモデルがまだまだ多いので要注意。スマホやパソコンの充電器は基本的に大丈夫なことが多いですが、念のため出発前に一度、自分が持っていくすべての機器のINPUT表示を確認しておく習慣をつけておくと安心です。
「毎回渡航先ごとに変換プラグを買い直すのは面倒」という方には、複数の形状に対応したマルチタイプの変換プラグがおすすめです。1つ持っておけば、オランダだけでなく、ドイツやフランス、イタリアなど同じCタイプ・Fタイプ圏への旅行でも使い回せる可能性が高く、ヨーロッパ周遊旅行や出張が多い方には相性がいいアイテムだと思います。
選ぶときは、できるだけ「ヨーロッパ(EU)のシュコ型コンセントへの対応が明記されているか」を確認しておくことをおすすめします。海外の変換プラグ専門サイトの解説では、ドイツ・オランダ圏で使われているシュコ型コンセントは、子供の安全対策も兼ねて差し込み口がやや奥まった円形のくぼみの中に配置されていることが多いと紹介されています。安価な汎用変換プラグの中には、ピンの形状自体は合っていても、アダプター本体の厚みや形状がこのくぼみにうまく収まらず、接触不良を起こすものもあるようです。レビューなどで「ヨーロッパでの使用感」に触れているものを選ぶと、こうしたトラブルを避けやすいと思います。
スマホだけでなく、モバイルバッテリーやカメラなど、複数の機器を同時に充電したい場合は、USBポートが複数付いているタイプを選んでおくと、ゲートの充電テーブルやホテルの部屋でコンセントの取り合いにならずに済みます。家族や同行者と一緒に旅行することが多い方は、この「充電の取り合い」問題、地味にストレスが溜まるポイントだと思うので、ぜひ意識してみてください。
ここが今回、私が一番お伝えしたかったポイントです。国土交通省が公表した報道発表資料「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」によると、2026年4月24日搭乗分から、日本発着便で適用されるモバイルバッテリーのルールが大きく変わりました。主なポイントは次の通りです。
- 機内に持ち込めるモバイルバッテリーは、ワット時定格量160Wh以下のものに限り、1人あたり2個まで
- 機内でモバイルバッテリーから他の電子機器へ充電することを禁止
- 機内でモバイルバッテリー本体を充電することも禁止
- 預け荷物への収納は従来通り禁止で、必ず手荷物として機内に持ち込む必要がある
- 端子部分はテープや袋などで絶縁処理をしておくことが求められている
ANA(全日本空輸)やJALをはじめとする日本の航空会社は、この国土交通省の指針改正を受けて、すでに新ルールへの対応を発表しています。私が特に「ここは知っておかないと」と感じたのが、単に容量や個数の制限が厳しくなっただけでなく、「機内でモバイルバッテリーを使ってスマホなどを充電すること」自体がはっきりと禁止事項になった、という点です。座席に備え付けのUSBポートやコンセントから直接スマホを充電することは引き続き問題ないとされていますが、モバイルバッテリーを経由した充電は、行き先を問わず日本発着便では認められなくなった、ということなんですよね。
つまり、これまで多くの人がやっていたであろう「機内でモバイルバッテリーを使って充電しながら過ごす」という対策が、少なくとも日本を出発する便では使えなくなった、ということです。私は最初にこのルールを知ったとき、「じゃあ長時間フライトの間、バッテリーが切れたらどうすればいいんだ」と、正直ちょっと焦りました。だからこそ、日本出発時の空港でしっかり充電しておくこと、そして機内に乗り込む前の時点でスマホやタブレットをできるだけ満タンにしておくことが、これまで以上に大事になってくると思います。
そして、これはスキポール空港での充電を考えるうえでも見逃せないポイントです。オランダから日本へ戻る便、あるいは日本を経由する便であれば、同じように「機内でのモバイルバッテリー充電が使えない」前提で過ごすことになります。つまり、スキポール空港での乗り継ぎや滞在時間中に、次のフライトに備えてしっかり充電を済ませておくことの重要性が、これまで以上に大きくなっているんですよね。この記事の前半で紹介した無料充電スポットが、まさにその役割を果たしてくれるはずです。
なお、この新ルールは日本国内の航空保安の枠組みに基づくもので、日本発着便を対象としています。KLMオランダ航空など、日本を発着しない区間の便を利用する場合や、オランダ発の便を利用する場合については、今回のリサーチではKLM独自の機内モバイルバッテリー使用制限に関する明確な公式情報を確認することができませんでした。利用する航空会社や区間によって適用されるルールが異なる可能性があるため、搭乗前には必ず利用する航空会社の最新の公式案内を確認しておいてください。
ここまでの内容を踏まえて、最後に「充電できない」を防ぐための具体的な備えと、乗り継ぎ時間そのものの過ごし方について触れておきます。
無料の充電スポットがあるとはいえ、日本発着便では機内でモバイルバッテリーが使えなくなったことは、先ほどお伝えした通りです。だからこそ、モバイルバッテリーは「なくても何とかなるもの」ではなく、「地上で使うことで安心感がまったく違うもの」として、荷物に1つ加えておくことをおすすめします。
選ぶときの目安としては、スマホを1〜2回フル充電できる程度の容量があると、長時間フライトと乗り継ぎを合わせた1日でも安心感が違います。日本発着の便であれば「容量160Wh以下・1人2個まで」という新ルールが基準になるので、容量表示がはっきり確認できるものを選んでおくと安心です。目安としては、160Whはおおよそ40,000mAh以下(電圧により多少前後します)と考えておくとイメージしやすいと思います。
私自身、以前は「空港に着けば、なんだかんだで充電できる場所くらいあるだろう」と、モバイルバッテリーを軽視していた時期がありました。でも実際には、着陸直後のバタバタしたタイミングで充電スポットを探し回るより、搭乗前や乗り継ぎ中に空港でしっかり充電を済ませておき、機内ではモバイルバッテリーはあくまで地上での”保険”として持っておくくらいの感覚のほうが、結果的にずっとスムーズだったんですよね。地上にいるうちに充電を完結させておく。これも、地味だけど効果の大きい備え方の一つだと思っています。
数時間単位の長い乗り継ぎがある方は、無料の充電スポットだけに頼らず、ラウンジや空港内ホテルを利用するという選択肢も検討してみてください。
プライオリティパスで利用できるラウンジとしては、「Aspire Lounge No.26」がデパーチャーホール1(保安検査・パスポートコントロール通過後、シェンゲン圏内向けエリア)に、Aspire Lounge No.41がデパーチャーホール2(非シェンゲン圏向けエリア)に用意されているとされています。No.26の営業時間は6:00〜21:00と案内されているので、深夜便での利用を考えている方は時間帯に注意しておいてください。空港ラウンジは一般的に、座席まわりに電源コンセントやWi-Fiが備わっていることが多いですが、具体的な充電設備の詳細までは公式ページ上で確認できなかったため、利用を検討する場合は事前にラウンジの公式情報や運営会社に確認しておくとより安心です。プライオリティパスは年会費のかかるクレジットカードの特典として付帯していることが多いサービスなので、すでにお持ちのカードにこの特典が付いているか、一度確認してみるのもいいかもしれません。
もう一つの選択肢が、以前の乗り継ぎ記事でも紹介した空港内ホテル「YOTELAIR Amsterdam Schiphol」です。保安検査場の内側(エアサイド)に位置するカプセルタイプのホテルで、公式サイトのアメニティ一覧には、ワークデスクと並んで「Plugs(電源プラグ)」が明記されています。個室でゆっくり過ごしながら、複数の機器をまとめて充電できるのは、長時間の乗り継ぎではかなりありがたいポイントです。時間単位でキャビンを予約できるので、乗り継ぎ時間に合わせて数時間だけ利用する、という使い方もできます。料金はタイミングによって変動するため、利用を検討する場合は予約前に公式サイトで最新の空室状況と料金を確認してください。
無料の充電スポットと、ラウンジ・YOTELAIRといった有料の選択肢、それぞれ向いている場面が少し違うと思っているので、簡単に整理しておきます。
| 選択肢 | 費用感 | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| ゲート付近の充電テーブル | 無料 | コンセント付き、混雑しやすい | 短時間でさっと充電したい人 |
| Pier Bのパワーバンクレンタル | 4時間無料/19ユーロで購入 | 借りて持ち歩きながら充電できる、24時間対応 | 移動しながら充電したい人 |
| 出発ラウンジ・ピアC/Dのワークステーション | 無料 | コンセント完備、作業もしやすい | 搭乗までノートパソコンで作業したい人 |
| Aspire Lounge(プライオリティパス対応) | カード特典(年会費込み)または都度課金 | 座席でゆったり過ごせる、飲食も可 | 数時間以上の長い乗り継ぎ、落ち着いて過ごしたい人 |
| YOTELAIR(時間単位のキャビン) | 有料(時間帯・時期により変動) | 個室で複数機器を同時充電、仮眠もできる | しっかり休みつつ確実に充電したい人 |
| 自前のモバイルバッテリー(160Wh以下) | 購入費のみ | 場所を選ばず充電可能。機内での充電・給電は日本発着便で使用不可 | 移動が多く、地上での充電を補いたい人 |
こうして並べてみると、「まずは無料のゲート付近テーブルやワークステーションで様子を見て、移動しながら充電したいならPier Bのレンタルサービスを、乗り継ぎが長い人やしっかり休みたい人はラウンジやYOTELAIRを」というのが、現実的なバランスなんじゃないかなと個人的には思っています。
以前のレストラン記事でも触れましたが、スキポール空港は「出国審査(保安検査)の前か後か」で、利用できる施設がまったく変わる空港です。充電スポットについても同じことが言えます。今回のリサーチで確認できた充電スポット(ゲートテーブル、Pier Bのパワーバンクレンタル、ワークステーション)は、いずれも保安検査を通過したエアサイド側に集中しており、保安検査前の「スキポール・プラザ」エリアでは、公式に案内されている充電スポットを見つけることができませんでした。
つまり、家族の見送りやお迎えを待つ間、あるいは早めに到着して保安検査前で時間をつぶしている間は、無料の充電スポットに頼りにくい可能性がある、ということです。この時間帯にバッテリー残量が心配な方は、モバイルバッテリーを機内持ち込みバッグのすぐ取り出せる場所に入れておくか、早めに保安検査を済ませてエアサイド側に入ってしまうことをおすすめします。乗り継ぎ便のゲートがどのラウンジエリア(1〜4)にあるのかを、以前の乗り継ぎ記事の内容とあわせて事前に確認しておくと、当日「どこで充電すればいいか」で迷う時間を減らせるはずです。
最後に、充電まわりの備えを簡単なチェックリストにまとめました。出発前にひとつずつ確認してみてください。
- Fタイプ(シュコ)またはCタイプ対応の変換プラグを用意している(奥まった形状に対応しているかも確認)
- 手持ちの充電器のINPUT表示を確認し、変圧器が必要かどうか判断している
- モバイルバッテリーを機内持ち込み手荷物に入れている(日本発着は容量160Wh以下・2個までを確認)
- 機内でモバイルバッテリーを使った充電・給電が日本発着便では禁止されていることを理解している
- モバイルバッテリーの端子部分をテープや袋などで絶縁処理している
- 充電ケーブルを機内持ち込みバッグに入れている(念のため持参が安心)
- スキポール空港の充電スポットは主に保安検査後(エアサイド)に集中していることを理解している
- 充電中はデバイスから目を離さないようにする
- 長めの乗り継ぎがある場合、ラウンジやYOTELAIRの利用も検討している
こうして並べてみると、どれも特別なことではなく、「知っているかどうか」だけの違いだと思うんですよね。とくに2026年4月からの新しいモバイルバッテリールールは、知らないまま搭乗すると当日戸惑ってしまうポイントなので、ここだけは頭の片隅に置いておいてもらえたらと思います。
最後に、よくありそうな疑問にも簡単に触れておきます。
Q. 充電スポットは今後、有料化される可能性はありますか? 今回調べた範囲では、ゲート付近のテーブルやワークステーションは無料で利用できると案内されています。ただし、パワーバンクレンタルのように一部有料のサービスもすでに存在しており、こうした運用は空港側の方針で今後も変わる可能性があるので、渡航が近づいたタイミングで念のため最新情報を確認しておくとより安心です。
Q. 座席のUSBポートやコンセントからスマホを直接充電するのは大丈夫ですか? 今回確認した国土交通省の新ルールでは、禁止されているのは「モバイルバッテリーを使った充電・給電」です。飛行機の座席に備え付けのUSBポートやコンセントから直接スマホやタブレットを充電すること自体は、引き続き問題ないとされています。ただし、機材によっては電源設備が備わっていない座席もあるため、利用する便の設備については航空会社の公式情報で確認しておくと安心です。
Q. KLMオランダ航空の便でも、日本と同じルールが適用されますか? 今回のリサーチでは、KLM独自の機内モバイルバッテリー使用制限について、明確な公式情報を確認することができませんでした。国土交通省の新ルールは日本発着便を対象としているため、日本を発着しない区間や、日本以外を出発地とする便については、利用する航空会社ごとの規定を個別に確認することをおすすめします。
スキポール空港での充電を、少し安心できるものに
ここまで、スキポール空港の無料充電スポットの場所や使い方から、オランダのコンセント事情、そして2026年4月からの新しいモバイルバッテリールールまで一気に見てきました。
正直、充電の話ってすごく地味なテーマだと思います。でも、長時間フライトのあとにスマホのバッテリーが切れかけていると、それだけで気持ちに余裕がなくなってしまう気がしています。フライト情報が確認できない、家族と連絡が取れない、地図が見られない。そういう小さな「困った」が重なると、せっかくの旅の楽しさよりも、疲れの方が勝ってしまいますよね。
だからこそ、事前にちょっとだけ知っておく。それだけで、当日の安心感はだいぶ変わってくるはずです。スキポール空港はヨーロッパ屈指のハブ空港として多くの旅行者に利用されていますが、そんな空港でも、充電にまつわる小さな落とし穴や、保安検査の前後で使える施設が変わること、そして日本発着便ならではのルールの変化は、ちゃんと存在します。だからこそ知っておく価値があると私は思っています。
こういう地味な準備の積み重ねって、旅行に慣れている・慣れていないに関係なく、誰でも同じようにできることだと思うんですよね。特別なスキルも、現地の言葉も必要なくて、ただ知っているかどうかだけの差。この記事を読んでくれた方には、次の一歩として、まずは自分の利用する航空会社のモバイルバッテリールールと、手持ちの変換プラグがシュコ型のコンセントにしっかり対応しているか、一度確認してみてほしいなと思います。
私は、旅先で新しい体験に出会えることそのものが、日々の生活に小さな刺激をくれると思っていて、それがまた次の旅への原動力になっている気がしています。スキポール空港での乗り継ぎ時間も、見方を変えれば、ヨーロッパという非日常への入り口の時間です。そこで「充電できない」という小さなトラブルに気を取られるより、多少の準備をしたうえで、乗り継ぎの時間そのものも楽しんでしまう。そのくらいの気持ちで臨めたら、きっと旅全体の満足度も変わってくるはずです。
準備さえできていれば、乗り継ぎの数時間だって、旅の楽しみの一部にできると思います。ぜひ、無理のない範囲で準備を進めてみてください!

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